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お客様:小岩井乳業株式会社様

小岩井乳業株式会社は、「小岩井まきば」牛乳、
「小岩井生乳100%ヨーグルト」など各種乳製品の製造・販売を行う企業です。
同社の歴史は1891年(明治24年)に岩手山南麓に農場を開墾したことから始まり、
1976年(昭和51年)には現在の「小岩井乳業」が設立され、今に至ります。
従業員数339名、年間生乳処理量 約55,000トン。

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■ポイント

WEB発注システムのクラウド化

  • 存システムをクラウド化
  • 乳販売店様に負荷をかけずにリニューアル
  • 一番の決定ポイントはCloudECのカスタマイズの柔軟性

小岩井乳業株式会社 情報システム部 部長 鎌田 出 氏、情報システム部 情報システム担当 部長代理 川口 賢一 氏にCloudEC(by GMO MakeShop)を導入した経緯とその効果について詳しくお聞きしました。

目次 
  1. 牛乳販売店様向け『WEB発注システム』としてCloudECを活用
  2. 既存システムをCloudECに切り替えた経緯
  3. 従来システムはオンプレミス型だったため、維持管理が高コスト
  4. 新システムに求めた要件
  5. CloudECを選んだ理由
  6. CloudECへの評価
  7. 仕入れサイトは「実用第一」
  8. 今後の期待

牛乳販売店様向け『WEB発注システム』としてCloud ECを活用

貴社ではCloudECをどのように活用されていますか。

当社では、CloudECを「全国400店の牛乳販売店様向け『WEB発注システム』(法人向けECサイト)」として活用しています。概要は次のとおりです。

項目 内容 備考
利用者(発注者) 牛乳販売店様 - 全国400店(卸を含む)
発注件数 年間10万件(※) ※現在の1日平均発注数300件より試算
-注文は小岩井乳業に直接届きます
利用サービス CloudEC - クラウド型
- 2015年7月より利用開始
販売管理システムとの連携 「受注データ」「商品マスター」の受け渡し - CloudECのデータ連携オプション「Qanat2.0」を活用
- 汎用機(AS400)とCloudECの間でデータ連携(CSV経由)
- 受注データ受け渡しは1分に1回(CloudEC→AS400)
- 商品マスター受け渡しは1日1回(AS400→CloudEC)

今回のシステムは、2008年に構築し、その後6年間使い続けたものを、2015年にクラウド型のCloudECに切り替えることによりリニューアルしたものです。

既存システムをCloudECに切り替えた経緯

小岩井乳業 鎌田様


情報システム部 部長

鎌田 出 氏

「WEB発注システム」をリニューアルした経緯を教えてください。

小岩井乳業では30数年前、1980年代から「仕入発注のシステム化」を推進してきました。
そして2005年頃までに確立したのが、大手流通会社様向けには「EDI」、牛乳販売店様向けには「FAX」という2つの仕入発注の仕組みです。

その過程で2002年に導入したのが「FAX OCR型の 仕入発注システム」です。
牛乳販売店様からはFAXで注文を受け付け、それをシステム側で自動読み取り(OCR)し、読み取った受注データを販売部門、出荷部門に受け渡す...という形で商品受注・出荷の業務を行っていました。

しかしFAX受注を確立した直後、2005年頃から社会全体でインターネットの活用が一般化してきました。
もともとFAX受注には多くの問題がありました。具体的には、「受注・販売管理・出荷など他の業務プロセスのIT化、データ化が進んでいるのに、受注媒体だけFAX(紙)であるのは非効率」、「OCRによる読み取りはいくら高精度であっても完璧ではない(読み取り精度は95%を超えてはいるが、それでも5%程度は誤りがある)」など不都合があったので、当社としても注文形式はできれば「WEB注文(データ)」が望ましいと考えました。

その後2008年に、そのシステムのWEBオプションを使って、牛乳販売店様向け「WEB発注システム」を構築しました。
システム普及のために、各販売店様に直接出向いてご説明するなど地道に努力した結果、新システムは着実に浸透し、その結果、「FAX発注の減少、WEB発注の増加」という当初の目的を実現することができました。

しかし同システムを使い始めて6年が経った2014年に、今度は別の問題が顕在化してきました。

従来システムはオンプレミス型だったため、維持管理が高コスト

どんな問題が出てきたのでしょうか。

顕在化したのは「ハードウェアの維持管理のコストの問題」でした。
当時使っていたWEB発注システムはオンプレミス型だったので、ハードウェア(サーバー)は当社が保有し、OSへのセキュリティパッチも自分で当てる必要があるなど、非常に管理負担が高い状態でした。

この問題を解決するため、2014年にサーバOSがサポート期限切れを迎えることを契機に、システムをクラウド型に切り替えることを決めました。
その後、JBCCを含む既存取引先6社に提案を求めました。

新システムに求めた要件

6社を比較検討したときの比較条件(求めた要件)を教えてください。

新システムに求めた要件は、大きくは、
「クラウド型であること」
「発注画面や操作性が以前のシステムと同じであること」
の2点でした。詳細は次のとおりです。

要件1. 「クラウド型であること」
導入費用が安価で、かつハードウェアや回線の維持管理コストも低い、クラウド型のシステムであることは絶対的な条件でした。

要件2. 「発注画面が前システムと【完全に同じ】であること」
システム切り替えにより、操作画面が変わると、ユーザーである牛乳販売店の皆様に迷惑がかかります。それを防ぐためにも、発注画面はボタンの位置から画面遷移まで「すべて以前のシステムと同一であること」を要件としました。理想的には「販売店の皆様がシステムが切り替わったことに気づかないぐらいに同じであること」が望ましいといえました。

要件3. 「バックグラウンドの細かい設計も前システムと同じであること」
発注画面を以前と同一にしようとする場合、ただ「操作画面を同じデザインにする」というだけでは話は済まず、結局、画面のバックグラウンドで動くデータベースの細かい設計なども同じにしていく必要があります。新たに導入するWEB発注システムは、それが可能な柔軟性の高いものであることを求めました。

要件4. 「将来のカスタマイズが簡単であること」
今回のシステムは、最初は「従来システムと同一の操作性」という仕様でスタートしますが、将来的には「機能の追加(あるいは削減)」を行うこともありえます。それに対応可能な、柔軟な仕様のシステムであることを求めました。

要件5. 「安定稼働」
WEB発注システムは、日々の商品仕入に使うシステムなので、絶対に止まってはいけません。それを可能にする高い安定性と堅牢性を備えていることを求めました。

以上の要件で6製品を比較したところ、CloudECが当社の求める要件を最もよく満たしていたのでこれを採用することに決めました。

小岩井乳業 川口様



情報システム部 情報システム担当 部長代理
川口 賢一 氏

CloudECを選んだ理由

要件と照らし合わせたとき、CloudECはどの点が優れていたでしょうか。

CloudECは「カスタマイズの柔軟性」 「納期、コスト」 「安定稼働」 「データ連携」の4点が優れていました。

優位点1. 「カスタマイズの柔軟性」
CloudECはクラウドでありながら、操作画面や詳細設計の部分は柔軟にカスタマイズが可能でした。操作画面(表面)とデータベース部分(内部)がほぼ分離された仕様だったので、操作画面を柔軟にカスタマイズすることが可能でした。

操作画面例

操作画面例

優位点2. 「納期、コスト」
他社からは「 salesforce や AWS などのクラウド基盤上で、手組みで開発を行う」という提案もありました。この場合「操作画面の同一性」は確実に実現できます。しかしスクラッチ開発の場合、コスト高になりまた納期が長くなるのが難点でした。一方、CloudECはクラウドサービスなので早期のサービスインが可能でした。

優位点3. 「安定稼働」
CloudECは2万社の導入実績を持つGMO MakeShopをベースにしています。スクラッチ開発に比べ、安定稼働の担保力が強いといえます。

優位点4. 「データ連携」
CloudECには、AS400汎用機上の販売管理システムとのデータ連携を自動化するQanat2.0のオプションを活用しました。これを使えばWEB発注システムだけでなく、データ連携基盤の標準ツールとして利用できます。これは他製品に比べ大きな優位点でした。

CloudECへの評価

これまで使い続けてのCloudECへの評価をお聞かせください。

まず「操作画面を同じにして販売店様の皆様が迷わないようにする」という点は十分に達成できています。
CloudEC導入の際は、販売店には「WEB発注システムのURLが変わること」を告知しただけで、「システムがCloudECに変わる」ということは伝えていません。
しかしそれでも牛乳販売店から操作について問合せや苦情が来たことはこれまでありません。このことは「操作で迷っているお客様は誰もいない(以前と同じ画面だから)」ということを示しているといえます。
また「安定稼働」についても、これまでシステムが不安定になったことはなく、当初の期待どおりです。

仕入れサイトは「実用第一」

現在CloudECの導入を検討していらっしゃる他の企業様に向けて、「先輩ユーザーとしてのアドバイス」などがあればお聞かせください。

あくまで私見ですが、法人向けの受発注(仕入)用サイトは「シンプル第一」で作るのがいいと思います。
eコマースというと、つい画面を華やかにしたり、色々機能を盛り込んだりしたくなりがちです。しかし仕入れ発注サイトは、毎日の仕入れ業務を淡々と行うための実用品なので、華やいだ雰囲気は不要であり、「実用第一」というコンセプトで作るのが適切だと思います。

今後の期待

JBCCへの今後の期待をお聞かせください。

小岩井乳業は、今後とも良い乳製品を消費者の皆様にお届けし続ける所存です。そのためには当社の製品を直接お客様にお届けいただく牛乳販売店の皆様のご協力が欠かせません。
私たち情報システム部門としては引き続き、販売店の皆様の業務効率化のためのIT施策を積み重ねていきたいと思っていますので、JBCCにはその取り組みを優れたサービスとサポートを通じて後方支援いただくことを希望いたします。今後ともよろしくお願いします。

― 鎌田様、川口様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。