お客様:株式会社ホームセンターアグロ様 設立:1981年11月21日 本社:兵庫県揖保郡太子町 事業内容:ホームセンターチェーンの運営、温浴事業、リユース事業 従業員数:約790名 |
■ポイント
映像と音声の力で注目度が格段にアップ
- 7店舗に商品情報を放映する「アグロチャンネル」で販売促進
- コンテンツは本部で一括配信
- 商品の注目度が上がり、売上もアップ!
兵庫県内でホームセンター事業を行う株式会社ホームセンターアグロ様では、7つの店舗に計78台のCloud放送局 mot!VISIONをご採用いただきました。ホームセンターアグロ様では、多数台のデジタルサイネージをひとつの放送網として使うという、米国の某有名店でも採用された、大変興味深い使い方をされています。詳しいお話を、営業企画部 ゼネラルマネージャー 船曳敏夫様にお聞きしました。
目次 |
1. 花と緑を中心に三十年 |
花と緑を中心に三十年
最初に、ホームセンターアグロ様についてお聞かせください。
当社は、「花と緑のある生活の提案」をコンセプトに、お客様のライフスタイルをご提案しています。兵庫県内にホームセンター15店舗、温浴事業施設等を含む27店舗を構え、今年で創業から34年を迎えます。
7店舗に商品の情報を放映「アグロチャンネル」
店内のいたるところに色々な種類のデジタルサイネージが設置されていましたが、それぞれ、どのような目的で設置されているのですか?
店内の7インチのPOP型サイネージには、当社で設置しているものとメーカーさんが持ち込まれて設置しているものの2種類があるんです。
当店が設置しているサイネージ(現在はCloud放送局)は「アグロチャンネル」と名付けて、メーカーさん提供の映像を放映して販促に利用しています。
放映に際し公告料をいただいていますが、なんといっても目立ちますし、映像表現だと商品の効果も伝わりやすい。他の商品に比べ売れ行きもいいですね。
月ごとに放映内容を設定していて、月間奉仕品など10種類の商品を選んで設定し放映するのですが、年間契約していただいているメーカーさんもあるくらいです。
7店舗に11台ずつCloud放送局を導入いただいていますが、7店舗分の放映をどのように行っていらっしゃるのでしょうか?
7店舗分をまとめて本部から一斉配信しています。うち2店舗は営業時間が異なるので他店舗とは別の番組表を組んで配信しています。
各メーカーさん持ち込みのサイネージ機器はどのように管理しているのですか?
メーカーさんが持ち込んで設置、営業さんが通って来られてメンテナンスやSDカードの差替えを行っているので大変そうですね。それに、SDカードを替えない限り、同じコンテンツをずっと流すことになります。スイッチのオンオフは当社の社員が行っています。
それに対し、クラウド型のmot!VISIONを使っている「アグロチャンネル」は、すべての店舗の放映内容を一カ所で一括変更でき、コンテンツや番組表の差し替えも簡単です。
商品の陳列棚に設置されたデジタルサイネージ。動画と音声の効果で自然と注目してしまう。
ところで、入口付近にも大型のサイネージがありましたが、これはどのような用途でお使いですか?
こちらは、陳列棚に設置しているものとは少し目的が異なり、レジ待ちのお客様に向けて放映しています。
レジ待ちの間は退屈です。電車の中のサイネージのように、することのない時間に見ていただくことを目的に放映しており、イライラの解消にも役立っているのではないでしょうか。
ここではいろいろな商品の情報も流しますが、サービスのご案内を入れるなど、売場とは違った内容を組むようにしています。
コンテンツに何か工夫をされているのですか?
お客様に見ていただくことを考えると、ここで流すコンテンツは長いものはだめですね。10分もあるコンテンツがメーカーさんから提供されることもありますが、お客様への効果を考え、私が1分以内に編集させていただいています。個人的には、テレビコマーシャ ルくらいの長さが理想的だと思っています。
なるほど。お客様が興味を持って見て下さり、かつ、お買い上げいただくのに十分な情報を提供できる、適切な長さを工夫されているんですね。
デジタルサイネージの導入で売上アップ
売上の変化についてはいかがですか?デジタルサイネージの利用前と比べて、伸びていますか?
はい。全体で10%程度伸びています。映像の力は大きいようです。
売上アップを考えた時に、デジタルサイネージという手段を選ばれた、そのきかっけは何だったのですか?
数年前、デジタルサイネージをいろんな場所で見かけるようになった頃、他のホームセンターさんが店内で使っていらっしゃるのを知りました。
そのホームセンターでは、300台ものサイネージを設置されていたのですが、それほど大規模でなくても一定の効果はあるはずだと思いましたので、うちでもやりたいと考えたのがきっかけでした。
以前は売場や陳列棚の販促といえば紙のPOPが主流でしたが、今や紙媒体でのアピールは一部の業態を除き大変難しいと思います。私もその頃すでに、POPが、目や耳から情報が勝手に飛び込んでくるサイネージにはかなわないということは実感していました。
例えば「こんなに簡単に汚れが落ちますよ!」という動画が流れていれば、お客様がわざわざ何かを読むなどという行為なしに、効果も使い方も一瞬で伝えることができてしまいますからね。
お客様の利便性を高める設備導入も、お客様が受け容れて下さる範囲で行うというのが信念です。
お客様のほうも、自らのアンテナだけでは気付かなかったような情報が入ってきて、「今まで知らなかったけど、いいものがあるのね」というようなこともあるかもしれませんね。
お客様の利便性を高める設備導入も、お客様が受け容れて下さる範囲で行うというのが信念です。
今後、mot!VISIONの他の使い方を何か考えていらっしゃいますか?
明確な計画があるわけではないのですが、店内イベント等で、お客様が参加できるような使い方ができないかな、と考えています。
mot!VISIONなら、スマホと連携させてクーポン配信など、お客様に楽しい体験をご提供する ことも可能ですが。
でもスマホとなると・・・。当店は高齢のお客様も多いので、そのようなお客様も使いやすいものを、よく考えた上で取り入れていきたいと思っているんです。
実は、以前メルマガをやってみたことがあったのですが、あまり浸透しませんでした。メールやインターネットに馴染みがないお客様も多く、あまり活用していただけなかったからです。
自分たちの効率だけを追求すれば、新しい技術を使ってどんどんデジタル化すれば済むんですけどね。でも、中には紙やチラシをなくすと情報を得られなくなるお客様がいらっしゃる。
当社はそういうお客様も大切にしていきたいんです。だから、お客様の利便性を高める設備導入であっても、お客様が受け容れて下さるかどうかをよく考えて実施する、という信念でやっています。
― そうですね。使う側の人に思いを巡らせそれに沿うというお考えは素晴らしいと思います。船曳様、本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
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