中小規模病院向け　令和６年度診療報酬改定ポイント解説

令和6（2024）年度の診療報酬改定については、３月５日に告示が行われ、改定内容が決定しました。今後は疑義解釈等によって不明点が判明していくこととなります。

目次 基本方針 診療報酬改定率 医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組 働き方改革 医療DX 入院 短期滞在手術 生活習慣病関連 在宅医療 精神医療 まとめ

基本方針

　改定に当たっての基本認識としては、①物価高騰・賃金上昇、経営の状況、人材確保の必要性、患者負担・保険料負担の影響を踏まえた対応②全世代型社会保障の実現や、医療・介護・障害福祉サービスの連携強化、新興感染症等への対応など医療を取り巻く課題への対応③医療DXやイノベーションの推進等による質の高い医療の実現④社会保障制度の安定性・持続可能性の確保、経済・財政との調和の4点が示されています。
　また、改定の基本的視点と具体的方向性としては、①現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進②ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進③安心・安全で質の高い医療の推進④効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上の４項目が示されています。

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