皆さんお元気ですか?「Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。
前月のアップデート情報記事の冒頭でJBCCのお客様向けコミュニティイベント「Microsoft 365 利活用雑談 Café」が名古屋で開催されるのでご当地料理を楽しみにしているという話をしました。予定通り開催され、カフェ自体も当然大盛り上がりで楽しかったのですが、名古屋のご当地料理も同じくらい楽しみました(ナンバー1は「ひつまぶし」でした!)。僕は嫌いな食べ物がないので、色々な料理に挑戦するのが楽しくて恵まれています。皆さんのお住いのご当地料理のオススメは何ですか?(←出張の目的は忘れていませんよ!)
それでは今回も先月(10月)の気になるアップデート情報から僕の独断と偏見で3点挙げて紹介していきます。
目次 |
1. Microsoft Teams:新しい Teams アプリの一般提供開始!
前月のアップデート情報記事内で「9月は Microsoft Teams のアップデートが非常に少なかった」と書きましたが、おそらく新しい Teams アプリの一般提供の準備が大変だったからなのではないかと勝手に推測しています。これまでのアプリは「Microsoft Teams Classic」と呼ばれるようになり、2023年10月5日より New Microsoft Teams アプリの一般提供が開始されました。こちらは利用ライセンスや更新チャネルにより段階的に展開が開始されているので、現時点でも利用できる人とできない人がいると思いますが、僕の肌感覚だとだいぶ展開されているようです。
新しい Teams アプリの最大のウリは「Classic アプリより、メモリ消費が最大50%少なく、故に最大2倍速くなる。」との事です。これは Microsoft からの情報ですが、この情報を初めて知った時に「3倍だったら赤い彗星...」と思った方とは仲良くなれそうです(笑) 。とにかく従来から Microsoft Teams のネガティブな感想として「重い」「遅い」と言われていましたが、それが解消されるとの事です。他にもマルチアカウントに対応し、マルチテナントも切り替えが速くなるなどのメリットも挙げられています。
Microsoft Teams:新しい Teams アプリが展開開始
新しい Teams アプリの利用ができるようになると、現時点では新旧アプリの切り替えができるようになり、 Classic アプリの左上に「新しい Teams を試す」というトグルスイッチが表示され、オンにすると Newアプリに切り替わります。1点注意がありまして、 Newアプリに切り替わった後に、 Classic アプリに戻す方法がわからずに迷子になるケースが散見されます。 Newアプリからは画面右上「...」メニュー内の下部に「新しい Teams」トグルがあるので、オフにすると Classic アプリに戻ります。また、一部 Classic アプリで利用できていた機能が一部 Newアプリで利用できないものもあるので、新旧アプリが切り替えられる期間内では、適宜切り替えて利用しましょう。最終的には Newアプリに切り替わるので、今のうちから試して慣れておくと良いでしょう。
2. Microsoft Teams:4度目の正直? 新しいチャネル エクスペリエンス
Microsoft Teams のチームのチャネルの体験がガラっと変わる「新しいチャネル エクスペリエンス」については当初の計画だと今年2023年7月下旬から展開開始される予定でしたが、そこから3回もの延期を繰り返した後に、4度目の正直?という事で、現在アップデートの展開が開始されているようです。こちら当初はチャネルのスレッドの並びが既定で正反対になるという事でユーザーが混乱するんじゃないか?という懸念がありましたが、今展開されているアップデートの既定ではスレッドの並び順に変更はなく、ユーザーが並び順を自分で変更できる仕様になっていて混乱は避けられそうです。
Microsoft Teams : 新しいチャネル エクスペリエンス 展開中!
大きく目立つ変更点としてはチャネルの右側に「このチャネル」というチャネル情報エリアが既定で表示されるようになった事です。この恩恵として、今まで目立たなかった「チャネルのメッセージのピン留め」機能が目立つようになった点が挙げられます。元々からチャネル内のメッセージをピン留めするとチャネル情報エリア内にピン留めが表示される仕様でしたが、そもそもチャネル情報エリアが既定で非表示になっていたので、その存在を知らないユーザーが非常に多かったです。それが改善されるのではないでしょうか。また、スレッド作成時の作成ボックスが既定で展開された状態になり、スレッドの件名を入力する習慣付けができそうな体験だったり、スレッドごとに別ウィンドウ表示できる機能も追加されたり、より便利なチャネル体験を得られるようになりました。
この新しいチャネル エクスペリエンスは、上で紹介した新しい Teams アプリにも適用されていますし、 Classic アプリの方にも展開されてきています。
3. Microsoft Lists : 同時編集ができるように&ビューがタブ表示に
元々は SharePoint のイチ機能であったリストが大きくアップデートされ独立し「Microsoft Lists」と呼ばれるようになってからもう3年ほど経過します。そしてここへきて更に Microsoft Lists として進化してきています。10月に大きなアップデートが複数展開開始されています。これらは SharePoint リストとしてはアップデートされていないので、より一層 Microsoft Lists としての独立感が出てきていますね。
まず、アイテムの同時編集ができるようになりました。感覚的には Excel の同時編集をイメージしてください。編集する前に自分以外の誰がリストを表示しているかもわかります。更に誰がリスト内のどのアイテムを表示しているかもわかり、アイテムのどの列( Excel で言うところのセル)にフォーカスし、編集しているかもわかります。より複数人によるリアルタイムな同時編集に特化したアップデートです。
Microsoft Lists : 同時編集ができるようになった
また、リストには見せ方としてビューという概念がありますが、複数ビューを用意した場合、今まではビューの切り替えはドロップダウンメニューでしたが、アップデート後は、ビューがタブで横並びに表示され、タブをクリックして切り替わる仕様になりました。こちらの方が視認性が高くなりますが、一方で、横並びになるという事はビュー数が多いと、タブが横幅に収まりきらなくなるデメリットもあるので気を付けたいところです。
10月のアップデート情報、いかがでしたでしょうか。ここには紹介しきれませんでしたが、動画編集アプリ「Clipchamp」も徐々に利用できるようになってきています(来月の記事で紹介するかも?)。また先月臨時で記事を書いた「号外】「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2023年年末までの注目」については、本記事の原稿を書いている2023年10月31日時点で、 Microsoft 365 Copilot の一般提供開始日が翌日に迫っていたり、他にも Microsoft Teams のイマーシブスペースはパブリックプレビューですでに利用できていたり、 Microsoft Teams のタウンホール機能も一般提供開始されていたりします。大型アップデートが目まぐるしく行われております。そして11月中旬に Microsoft の大型イベント「Microsoft Ignite 2023」が開催されるので、また膨大な情報が発信されるでしょう。
このように微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、 JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、 JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。
Microsoft 365を徹底的に使い倒す!JBCCオリジナル Microsoft 365 ワークショップ
それでは、素晴らしい Microsoft 365 ライフを!
執筆者
Power Apps で作成した楽器アプリ |
中村太一JBCC株式会社 Microsoft 365 担当 「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。 |
JBCC株式会社JBCC株式会社は、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するITサービス企業です。クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛けており、クラウド 2,150社、超高速開発による基幹システム構築 460社、セキュリティ 1,100社の実績があります。 |