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AWSの管理が楽に!AWSマネジメントコンソールでできること

公開日 : 2023年07月11日
更新日 : 2024年07月19日

AWS(Amazon Web Services)は、豊富なサービスで多くのシェアを誇る人気のツールです。しかしサービスが多いために、管理が煩雑になりがちで、ユーザーを悩ませています。そんなAWSの管理を一気に楽にしてくれるのが「AWSマネジメントコンソール」です。
本記事では、AWSの機能や利用するメリット、利用方法などご紹介します。

AWSの管理が楽に!AWSマネジメントコンソールでできること

目次

  1. AWSマネジメントコンソールとは
  2. AWSマネジメントコンソールの機能
  3. AWSマネジメントコンソールのメリット・デメリット
  4. AWSの運用もコストも最適化する方法
  5. まとめ

1.AWSマネジメントコンソールとは

AWSマネジメントコンソールとは、AWSが提供するサービスを一元管理できるツールです。AWSには150を超えるサービスがありますが、複数のサービスを利用していると管理が煩雑になりがちというデメリットがあります。AWSマネジメントコンソールを利用することで、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でサービスの管理ができます。

最新機能とアップデート情報

2024年3月22日時点でのAWSマネジメントコンソールの最新情報は、プライベートアクセスのリージョンが追加となったことです。AWSマネジメントコンソールプライベートアクセスとは、AWSが提供するセキュリティ関連のサービスで、アクセス可能なアカウントを組織内の既知のものに制限します。これによって、セキュリティの安全度を高められます。
これまでのプライベートアクセスは、リージョンが欧州とアメリカ中心でしたが、2024年1月12日にアジアの主な都市が追加され、東京リージョンもサポートされるようになりました。

▶ AWS マネジメントコンソールへのプライベートアクセスがさらに 7 つの AWS リージョンで可能に


なおAWSアップデートの最新情報は「Amazon Web Services ブログ」で公開しています。

▶ Amazon Web Services ブログ AWSサービスアップデートまとめ

2. AWSマネジメントコンソールの機能

AWSマネジメントコンソールは、AWSで提供されているサービスを管理するためにさまざまな機能が備わっています。ここでは、AWSマネジメントコンソールの主な機能を5つ、ご紹介します。

リソースの管理

AWSマネジメントコンソールの主となる機能は、リソースの管理です。クラウドリソースの追加や削除、サービスの検索、整理などができます。タグをつけての管理や、よく使う機能をショートカットに登録することも可能です。
これらの機能を使うことで、管理に必要な時間を大幅に短縮できます。

サービスの利用状況とコストの確認

AWSマネジメントコンソールでは、サービスの利用状況とコストを確認できます。
AWSはサービス数が多いため、複数のサービスを利用するうちに自身の利用しているサービスが分からなくなりがちです。AWSマネジメントコンソールで利用状況を確認すれば、頻繁に利用するサービスや、契約しているのにあまり利用していないサービスなどを把握できます。
AWSでは、利用するサービスを把握し、必要のないサービスは即時解約するコスト管理が大切です。AWSは従量制課金のため、利用しないサービスを契約していると、余計なコストがかかってしまいます。常に利用状況を把握しておきましょう。

セキュリティの設定

AWSマネジメントコンソールでは、セキュリティの設定も可能です。
AWSのアカウントを作成しただけでは、セキュリティは万全とは言えません。アカウント作成後は、AWSマネジメントコンソールでセキュリティの設定をすることをおすすめします。MFA(多要素認証)やパスワードポリシーの設定を行って、セキュリティを強化しましょう。
セキュリティを適切にすることによって、AWSを安全に利用できます。

アクセス制限の設定

AWSマネジメントコンソールでは、アクセス制限ができます。
AWSマネジメントコンソールでは、ルートユーザーとIAM(AWS Identity and Access Management)ユーザーという2つのアカウントが作成可能です。ルートユーザーはすべての権限を持つユーザーで、IAMはアクセスに制限をかけられているユーザーです。IAMユーザーに細かな制限をかけることで、不正アクセスを未然に防ぎます。

インスタンスの作成・管理

AWSマネジメントコンソールを利用すれば、インスタンスの作成や管理も可能です。AWSマネジメントコンソールの画面から、サービスを検索してクリックするだけで、インスタンスの作成画面を表示できます。
AWSマネジメントコンソールからインスタンスの作成をすることで、素早い起動ができるでしょう。


3. AWSマネジメントコンソールのメリット・デメリット

AWSマネジメントコンソールのメリット・デメリット

AWSマネジメントコンソールは、サービスの一元管理や操作が直感的など、多くのメリットがあります。一方で、運用負荷が高く、初期のセキュリティ設定が甘いといったデメリットもあるため、適切な設定や運用が大切です。ここではAWSマネジメントコンソールのメリットとデメリットをご紹介します。

【メリット1】一元管理が可能

AWSマネジメントコンソールはAWSサービスの一元管理が可能です。
AWSは複数のサービスを組み合わせて利用することが多く、また会社の規模が大きくなるほど利用するサービスや人が増加して煩雑になります。適切な管理ができないと使っているサービスやコストの把握ができなくなり、不要なサービスによって余計なコストがかかってしまいます。
一元管理をすることで、常にAWSの利用状況を把握でき、必要なコストでの運用が可能です。また管理が簡単になることで、管理にかかる時間も大幅に削減できます。

【メリット2】直感的に操作できる

AWSマネジメントコンソールは直感的な操作ができます。
Canalysの調査によると、2023年第2四半期のグローバルにおけるクラウドインフラのシェアはAWSが30%でトップです。人気の理由は、初心者でも利用しやすいこと。AWSマネジメントコンソールは、コードなどの専門知識がなくても操作ができ、操作方法を覚えれば簡単に利用できます。
加えてユースケースをまとめた記事やチュートリアルなども充実していて、AWSマネジメントコンソールを学ぶための環境も整っています。

【メリット3】カスタマイズができる

AWSマネジメントコンソールは、カスタマイズが可能です。
ホーム画面のウィジェットは追加や削除ができて、自分の欲しい場所に欲しい情報を表示できます。表示する情報の量も、通常表示と拡張表示で変更可能です。
また、よく使うサービスはお気に入りに追加しておくこともできます。お気に入り登録も、サービス名の隣にある星をクリックするだけ。お気に入りに登録しておくことで、よく使うサービスにすぐ移動できます。

【メリット4】高いセキュリティを維持できる

AWSマネジメントコンソールは高いセキュリティレベルを維持できることもメリットです。
MFAやアクセス制限の他、12時間が経過したらログインセッションが失効するなど、不正アクセスしにくい環境が整えられています。フェデレーティッドセッションに、自社で自由な時間制限を設定することも可能です。
なお2024年半ばから、AWSマネジメントコンソールへのサインイン時にMFAが必須となる予定です。

【デメリット1】運用負荷が高い

AWSマネジメントコンソールは、運用負荷が高いことがデメリットです。
初心者でも扱いやすいマネジメントコンソールですが、それ故に利用するサービスが増えると、インターフェースが複雑になってしまいます。膨大な数になった場合、担当者がリソースを1人で管理するには限界があります。
CLIであれば操作をプログラミングで自動化できますが、マネジメントコンソールではできません。個々の操作スキルに依存するため属人化しやすく、経験や操作方法に違いが出てくる可能性があります。
操作のマニュアルを用意したり、研修を行ったりして、操作方法と操作レベルを統一する必要があるでしょう。

【デメリット2】適切な管理をしないとセキュリティリスクが高くなる

高いセキュリティレベルを維持できるAWSマネジメントコンソールですが、あくまでレベルの高いセキュリティ対策機能やシステムが「提供されている」に過ぎません。自社で適切なセキュリティ管理を行わなければ、逆にセキュリティが甘くなる可能性もあります。
特に注意したいのは、ルートユーザーのアカウント管理です。ルートユーザーは、マネジメントコンソールのすべてで変更や管理の権限を持っているため、万一ルートユーザーのアカウントが乗っ取られれば、利用しているAWS全体に被害が及びます。普段の利用はIAMユーザーとして行い、ルートユーザーでのサインインは最小限にしましょう。アカウントは厳重な管理が必要です。
また近年では、内部のミスや不正による人為的リスクも問題となっています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ10大脅威 2024 (組織)」によると「内部不正による情報漏えい等の被害」が3位、「不注意による情報漏えい等の被害」が6位と、内部が原因で起こるリスクがランクインしています。
アクセス権の設定、強力なパスワード、セキュリティ教育などを駆使して、適切なセキュリティ設定を行いましょう。AWSが定義する6つのベストプラクティスを参考に、セキュリティ設計を行うのがベストです。
なおAWSでは、セキュリティについての質問やベストプラクティスを下記にまとめています。

▶ 質問とベストプラクティス:セキュリティ

4. AWSの運用もコストも最適化する方法


AWSの運用もコストも最適化するには、JBCCの「EcoOne」がおすすめです。
AWSマネジメントコンソールは直感的な操作や一元管理ができますが、先述したように「運用負荷が高い」「適切な管理をしないとセキュリティリスクが高くなる」といったデメリットがあります。
EcoOneは運用付きクラウドサービスで、多数の実績を持つ専門家に運用を任せられるため、利用するサービスが増え複雑化しても、担当者の負担になることはありません。自社本来の業務に集中できます。
またセキュリティ対策も、JBCCがお客様に適した設定と監視を行います。実際に、EcoOneでクラウド移行をされたお客様は、運用負荷軽減と共にセキュリティ強化となった事例が多くございます。
EcoOne導入により、AWS利用開始後も、実際のサービスの利用状況をモニターし、運用段階でも適切なサイジングを行うことで、継続的なコスト最適化を実現できます。

▼EcoOne
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5. まとめ


AWSマネジメントコンソールは、AWSの管理を効率的にしてくれます。一方で、自社で積極的に対応しないとコストやセキュリティで問題を抱えることもあるため、適切な運用が重要です。AWSへの移行や運用でお困りのことがございましたら、JBCCへご相談ください。

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お客様の環境に合わせた最適なITシステムを、クラウド、超高速開発、セキュリティ、データ連携等を活用し、企業のDX実現と経営変革に貢献します。