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2021年06月01日

2024年09月18日

ワークロードとは?企業の課題とクラウドで実現する管理の最適化

企業内のIT環境に関する話題で、ワークロードという言葉をよく耳にすると思います。ワークロードを見直す、ワークロードが大きい、など用いられますが、具体的にどのような意味で使われる言葉なのでしょうか。今回は、IT環境におけるワークロードの意味、企業のワークロード管理の手法やクラウドサービスでワークロードを管理するメリットをご紹介します。

ワークロードとは?企業の課題とクラウドで実現する管理の最適化

ワークロードとは

ワークロードは英語で「workload」と表記し、「作業負荷」や「業務量」などと訳すことができます。IT環境においてはコンピュータにかかる処理の負荷の大きさを指す場合が一般的です。実行されているソフトウェアがコンピュータの処理能力をどのくらい占有しているか、つまりCPUやメモリ、ネットワークなどの使用率を総じて表すものです。

またクラウドにおいては、仮想デスクトップ上で実行中のソフトウェアをワークロードと称する場合もあります。

企業のワークロード管理にともなう課題

クラウドを利用する企業が増えている中、ワークロードの管理面でさまざまな課題が見つかるケースも多くなっていると考えられます。
ここでは企業がクラウドを導入するにあたり、ワークロード管理において考えられる課題についてご紹介します。

IaaS/PaaS環境のセキュリティ対策に関する課題

システムやデータのクラウド運用導入にともなって、事業におけるサービスをIaaSやPaaSなどで提供するケースも増えています。しかし利用中のすべてのIaaS/PaaS環境を社内の情報セキュリティ部門で運用し管理するとなると、相当に負担が大きくなります。また、社内で把握できていないIaaS/PaaS環境が存在する場合、自社での管理も困難です。そのような状況を放置すると、セキュリティ上の問題発生につながりかねません。

複数のシステムを構築している場合の課題

複数の業務システムを複数のIaaS/PaaS環境で構築している場合、どのシステムがどの環境で構成されているか社内で把握することが難しくなります。セキュリティ管理の難易度も高くなるため、社内の情報セキュリティ部門の負担が増加してしまいます。

クラウドサービスでのワークロード管理のメリット

企業のシステムにおけるワークロード管理は、自社の情報システム部門で行うことが難しくなっていることを先にご紹介しました。それに対応すべく、現在では自社のシステムのワークロードをクラウドサービス上で管理する方法もあります。
ここでは、クラウドサービスで企業システムのワークロードを管理するメリットをご紹介します。

設計・運用・管理を一気通貫で行える

自社で運用・管理を行ってきた社内システムをクラウドへ移行する際は、移行の適性を調査しオンプレミス環境とクラウドの間で最適なデータ連携を行う必要があります。その際の設計から、移行後の運用・管理までをクラウドサービスで一貫して行うことができます。

複数のIaaS/PaaS環境の一元管理が可能

企業内で複数のシステムを複数のIaaS/PaaS環境で利用している場合、クラウドによるワークロード管理を活用することで一元管理が行えるため、IaaS/PaaS環境管理の問題を解決できます。
クラウドサービスでのワークロード管理により、社内で把握できていなかったIaaS/PaaS環境の問題も自動検知し、それらのセキュリティ設定の自動チェックも行えます。また自社で利用中のIaaS/PaaS環境をまとめて管理でき、自社の情報システム部門の負担やかかるコストを抑えられます。運用・管理面での省力化が実現できるとともに、セキュリティリスクも低減することが可能です。

クラウド間の接続・移行

複数のクラウドサービスを相互接続し、クラウド間でデータベースやアプリケーションを利用することや、データの移行を行うことができます。

低コストでセキュアな環境を実現できる

複数のワークロードを自社内で管理し最適化するには、人員の負担もコスト負担も大きくなりがちです。クラウドサービスを活用してワークロード管理を行うことで、自社で管理・運用する負担を減らせるだけでなく、導入時のコストを抑えることが出来るケースもあります。
初期費用を抑えながら、維持管理面でも自社の負担を低減し、セキュアな環境でつねに各ワークロードを最適に運用することが可能です。

【関連記事】 Azureのワークロード最適化の提案を行うAzure Advisorとは?できることをわかりやすく解説

Azureでできるワークロードの最適化

Azureでできるワークロードの最適化

多くの企業が導入しているクラウドサービスの1つが、「Microsoft Azure」です。Azureには、それ自体にワークロードやそのコストをスコアによって診断することで最適化する機能が備わっています。それが「Azure Advisor スコア」です。
また、ワークロードのコストを最適化するツール「Azure Well-Architected Framework」も利用できます。ここでは、Azureに備わっている2つの機能でワークロードを最適化する方法をご紹介します。

Azure Advisorスコアとは

Azureに備わっているAdvisor スコアを活用することで、Azureのリソースコストやセキュリティ状況、信頼性、パフォーマンスなどの最適化に向け監視を行えます。ダッシュボード上に一元化された情報を確認し取り組むべきポイントを把握できるため、Azureをより有効活用できます。

Azure Well-Architected Frameworkとは

Azure Well-Architected Frameworkは、設計・プロビジョニング・監視・最適化の4ステージに分けて現状のコスト面での問題点を把握し、その最適化に向けたガイダンスを提供します。設計とプロビジョニング、監視の3ステージで状況把握を行い、最後の最適化のステージでコストの効率化を実行します。

Well-Architected Frameworkの最適化の手法

  • 使用率の低いリソースについてサイズ変更を行う
  • 常時実行されているワークロードに対し予約インスタンスで短時間化する
  • ライセンスオファーの利用でコスト低減を図る
  • ストレージやデータにおける初期設計の選択内容を再評価

ワークロードの最適化が可能なJBCCサービス「EcoOne VDI for Azure Virtual Desktop」

JBCCでは、Microsoft Azure上の仮想デスクトップ環境「Windows Virtual Desktop」をベースとしたリモートワーク環境提供サービス「EcoOne VDI for Azure Virtual Desktop」をご用意しています。

Azureを導入することで、前の項目でご紹介したワークロードの最適化を実行することができますが、その方法で最適化するには事前にある程度Azureを運用しなければなりません。EcoOne VDI for Azure Virtual Desktopは、最適化を事前検証により行ってから導入できるという大きな特徴を持っています。テレワークの活用を進めている企業においても、導入時から就労状況によってパフォーマンスに差を生むことなく、快適な環境を利用できます。

EcoOne VDI for Azure Virtual Desktopのおもな特徴

  • セキュアな環境をテレワークにおいても実現できるクラウド型仮想デスクトップMicrosoft社「Windows Virtual Desktop」がベース
  • 設計・構築・運用までを一気通貫に行え、24時間365日の運用支援をオプションで選択可能
  • 導入前検証ではIT環境可視化ツール「Systrack」による評価で、操作性やシステム上障害となる可能性を特定し、最適な環境を構成
  • 導入してからのパフォーマンスにおける課題を明確化し、最適なサイジングを提案

ユーザー操作の快適性を事前に評価し、本格導入後も最適な構成で快適な利用環境を実現するEcoOne VDI for Azure Virtual Desktopについて、詳しくは以下をご覧ください。

EcoOne VDI for Azure Virtual Desktop の詳細を見る

まとめ

企業単位でも膨大なデータや複雑なシステムを運用する昨今、自社でそのワークロードを管理し、見直しや最適化を図るには大きな負担がともなうようになりました。

今後もテレワークの導入が進むと見込まれる中、働く環境によってクラウド利用の快適性やセキュリティに差を生むわけにはいきません。クラウドサービスでワークロードの最適化を行い、業務負荷を抑えてコストとセキュリティをハイバランスで維持する手段を検討してみてはいかがでしょうか。

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