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2023年10月17日

2024年10月03日

あなたの副操縦士になるMicrosoft 365 CopilotとはーAIアシスタントが業務生産性の向上を促進

2023年11月1日から一般提供が開始されるMicrosoft 365 Copilotは、文章やデータの作成、作業支援、翻訳などを行うAIアシスタント機能です。Microsoft 365アプリと連携し、ユーザーが求める回答を作成します。また、ユーザーからの入力は大規模言語モデルの学習に使用されず、情報漏洩のリスクを排除しています。Copilotを活用することで、業務の効率化が期待できるでしょう。

あなたの副操縦士になるMicrosoft 365 CopilotとはーAIアシスタントが業務生産性の向上を促進

Microsoft 365 Copilotとは?

Microsoft 365 Copilot(以下、Copilot)は、文章やデータの作成、作業支援、翻訳などを行うAIアシスタント機能です。OpenAIが開発したGPT-4をベースに、インターネットや書籍などにある膨大なテキストから学習した大規模言語モデルと、組織が保存しているデータを組み合わせ、ユーザーと対話しながら回答を作成します。

文書生成や要約の作成、翻訳などはChatGPTと同様に回答できますし、OpenAIの画像生成AI「DALL-E」を使って画像を作成することも可能です。Microsoft 365アプリと連携するため、簡単な指示でWordを使った企画書を作成したり、その企画書を元にPowerPointでプレゼン資料を作成したりすることができます。その他、ExcelやOutlook、TeamsなどのMicrosoft 365アプリと連携して動作するため、多くの業務の生産性を大きく向上すると期待されています。

なお、ChatGPTをはじめとする生成AIの多くはユーザーからの入力を大規模言語モデルの学習に使用するため、意図しない情報漏洩のリスクがあります。しかしCopilotは企業ユースを前提に開発され、情報流出リスクを防ぐことを重視しているため、入力した内容は大規模言語モデルの学習に使用されません。

また、Copilotで会話した内容はコンテントセーフティーによって守られており、暴力的な発言や自傷、性的など好ましくない発言の内容や発言した人物をモニタリングできます。そういった点でも非常に使いやすい生成AIとなっています。

Microsoft 365 Copilotの機能

Microsoft 365アプリは、Copilotを使うことで業務の効率化が可能になります。ここでは、その一例を紹介します。

Microsoft 365 チャット/ Bing Chat Enterprise

  • 文章を要約する(ニュース記事のポイントを箇条書きで作成する)
  • 翻訳する(海外サイトの内容を把握する)
  • プログラミングする(仕様にあった試作を作成する)

など

Word

  • 文体を用途に応じて変更する
  • 文章を用途に応じて校正する
  • 簡単な指示で企画書を作成する
  • 議事録から議論の内容をまとめる
  • 既存の提案書を参考に、レイアウトや文章の流れを整える

など

PowerPoint

  • Wordの提案書を元に、プレゼンテーションのスライドを作成する
  • 要望を伝えスライドを作成する
  • 内容に合ったイラストを生成する

など

Teams

  • 出席できないミーティングの内容を送付する
  • ミーティングの内容についての問い合わせを行う
  • 決定や検討内容について表示する
  • ミーティングに遅れて参加した際、それまでの内容についての要約を作成する

など

Outlook

  • 対話しながらメールの本文を作成できる
  • 内容に応じて、文章のテイストを変化させる

など

Microsoft 365 Copilot のリリースに備えよう!

Microsoft 365 CopilotがMicrosoft365アプリで使えるようになるにはまだ時間がありますが、その準備は今から進められます。まずはデータをMicrosoft 365に保存すること。保存しているファイルをSharePointやOneDrive for Businessにアップロードするのはもちろん、メールやチャットなどのコミュニケーションや予定などもMicrosoft 365を使うようにしましょう。Copilotはクラウドに保存されたデータを活用し、求められる回答を作成します。そのため、Microsoft 365を今から使い倒すことで、Copilotのさらなる活用が可能になります。

紙で運用している業務も、デジタル化しておくとよいでしょう。費用対効果が見込めない業務シナリオであってもMicrosoftのPower Platformを活用することでシステム化できます。

特に注意しなければならないのが、データの保護です。Microsoftはクラウドにおける共同責任モデルを採用し、データに関しては顧客が責任を負います。そのため、自社の情報資産の保護を講じる必要があります。ポイントになるのはデータの保存先です。例えば、OneDrive for Businessにデータが保存してある場合、退職などでアカウントを削除すると、そのアカウントに紐付いたデータは一定の保持期間が過ぎると削除され使えなくなってしまいますし、ユーザーのサイトコレクション領域に保存されている場合も同様です。データ活用やデータ保護という観点からも、データがどこにあるのかを可視化し、正しく管理する必要があります。

JBCCでは、Microsoft 365の活用や運用を支援するため、ワークショップを通じてリスクや課題に関する情報提供を行っています。また、Microsoft 365運用サービスも提供し、データのバックアップや保全をはじめ、運用状況のチェックや設定などを行います。

Copilotを導入すると、AIが業務をサポートし、生産性を高められるようになるでしょう。今まで時間がかかっていた社内の連絡や報告書の作成、情報検索などの作業にかかっていた時間を短縮し、コア業務である提案の準備やイノベーションを生み出すための時間により多く当てることができるようになるはずです。

その恩恵に浴するために、今から準備を始めておきましょう。Microsoft 365の活用を推進しておけば、今後AIの力を借りてさらに付加価値を高めることができるようになります。JBCCは、導入から運用までしっかりとサポートしていきます。

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監修

JBCC株式会社 Microsoft 365 担当 中村太一

中村太一

JBCC株式会社 Microsoft 365 担当

「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業のMicrosoft 365利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。  

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