「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2023年11月のアップデート
皆さんお元気ですか?「Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。
今僕は大阪に出張していて朝のホテルのチェックアウトまでの時間を利用して本記事の原稿を Word で書いているところです。JBCCの柔軟な働き方や環境と、いつでもどこからでも仕事ができる Microsoft 365 との相性はバッチリです! PC内に OneDrive 同期アプリを入れていれば Windows のエクスプローラー上から OneDrive for Business 内に保存している作業中のドキュメントを開いて編集でき、この後ホテルのチェックアウトを済ませて、新幹線で東京へ戻る間は狭い空間でカバンをひっくり返してPCを出すのが嫌なので、スマートフォンからさっきまで編集していた Word ファイルを開いて作業を再開でき、OKであればブログ公開の担当者にスマートフォンからでも共有ができ、担当者から誤字脱字などの指摘はコメントされれば通知を受け取り修正します。便利ですよね。あれ?なんだか今回の記事の冒頭は真面目な話だけで終わっちゃいました。たまにはそういう時があっても良いですよね!(←いつもそうしろ!というツッコミが聞こえてきそうです。)
それでは今回も先月(11月)の気になるアップデート情報から僕の独断と偏見で3点挙げて紹介していきます。
ついに Microsoft Loop の一般提供が開始されました!
先月11月の中旬に Microsoft の大型イベント「Microsoft Ignite 2023」がハイブリッドイベントとして開催されました。 Microsoft の大型イベントではたくさんの発表があります。今回も非常にお腹いっぱい状態です。そして大型イベントに合わせて機能展開が開始される事も少なくはありません。なので僕は Microsoft Loop の一般提供は Microsoft Ignite 2023 に合わせてくるのでは?と睨んでいましたが、予想が当たりました。思い起こせば Microsoft Loop の発表があったのが2年前の Microsoft Ignite 2021 の時なので、発表から2年でようやく一般提供開始です。長かったですね。その2年前の Microsoft Ignite 2021 の発表に合わせてすぐに Microsoft Loop の3要素( Loop ワークスペース、 Loop ページ、 Loop コンポーネント)のうち、最小単位でもあり一番大事な要素である Loop コンポーネントは Microsoft Teams のチャットから利用できるようになりました(当時は「ライブ コンポーネント」という名称で)。そこから1年半経って Microsoft Loop アプリのプレビュー利用の開始が今年2023年3月。更にそこから約半年待たされてようやく一般提供開始という流れです。
本当に長かったです。 Loop コンポーネントが利用できても、それを整理できる Loop ページ、 Loop ページをまとめられる Loop ワークスペースがないと本当の意味での Microsoft Loop の活用はできなかったので、ようやくこれでスタートですね。とはいえ、正直なところ、 Microsoft Loop を業務上でどのように活用していけば良いか明確にイメージできていない方も多いと思います。正直僕も明確にはイメージできていません。なので、ようやくここから試行錯誤できると思うとむしろワクワクしています。実際にすでに僕は周囲を巻き込んで試行錯誤しはじめています。
利用に関しての注意点として「データがどこに保存されるのか?」です。これは Microsoft Loop に限らず、常に注意が必要なポイントです。本記事で解説をすると長くなってしまうので、 Microsoft が公開している以下の記事をご参照ください。英語記事ですが自動翻訳で十分読むことができると思います。ただしIT管理者向けの内容なので Microsoft 365 をある程度理解していないと内容自体を把握するのは難しいかもしれません。
Microsoft Loop's November 2023 Ignite summary for IT Admins - Microsoft Community Hub
ただ、データの保存先やそれぞれの特徴などは、IT部門だけじゃなく利用者にとっても非常に重要です。業務上のデータは誰にとっても大事な事ですよね。そう事を考えると、IT管理者が内容を把握した上で、必要な部分は従業員に伝えるべきかもしれませんね。
Microsoft Clipchamp:ストック動画・画像・音楽などが利用可能に
本シリーズの先月の記事の終わりにちょっとだけ紹介した簡単に動画編集ができる動画編集アプリ「Clipchamp」。元々は Windows 11 では標準で入っていますし、 Microsoft 365 でもファミリープランであれば利用できていたのが、10月あたりから商用ライセンスの Microsoft 365 でも利用できるようになっています(商用ライセンスの中でも利用できるライセンスは限られています)。商用ライセンス版 Clipchamp の最大の特徴は、プロジェクトファイルや動画ファイルのエクスポート先に OneDrive for Business や SharePoint が選択できるという点かと思います。逆に Microsoft アカウントで利用する有償版 Clipchamp でしか利用できない機能も一部あります。例えばエクスポート時に 4K サイズで保存できる事。そして Microsoft アカウントの無償版 Clipchamp でも利用できていたのがストック素材でした。
ストック素材とは、ライセンスフリーの素材集です。動画編集する時に、自分が収録した動画以外にもBGMを入れたかったり、オープニングやエンディングに素敵なイメージ動画を使いたかったりしますよね。それをネット上でライセンスを気にしながら無料素材を探さずとも、組み込まれているストック素材から利用できるようになったんです。そのストック素材が商用ライセンス版の Clipchamp でも11月から使えるようになりました。素晴らしいですよね。コロナ禍以降に社内のオンボーディングや教育などで動画コンテンツが注目されていましたが、動画制作時には高価な動画編集ソフトや素材の購入などが必要だったり、別途動画編集ソフトのスキルが必要という事もあるので動画制作を外注するなど敷居が高かったのですが、商用ライセンス版の Clipchamp の登場、そして今回のストック素材の利用開始で、気軽に安全に社内で動画収録→編集→保存→公開・共有が Microsoft 365 で完結できるようになりましたね。是非使ってみましょう。
Microsoft Teams:会議アプリの登場
Microsoft Teams の利活用において、結構多く聞く声として「コロナ禍以降でもビジネスチャットとしての側面ではまだ利活用が課題ですが、オンライン会議としての利用は否が応でも利用されるようになりました」という声。結果的にオンライン会議は良く利用されているようです。しかもリモートワーク下でコミュニケーションが希薄になったことの不安感からか、1on1も含めて会議が増えている傾向にあるようです。そうなると過去・未来でどんな会議が開催された・されるのか?把握しきれない人もいるのではと思います。そんな方々に朗報なのが「会議」アプリです。 Microsoft Teams の左のアプリバー内「...」から「会議」で検索すると会議アプリが出てくると思うので開いてみましょう。まだ機能展開中なので検索しても会議アプリが表示されない場合は、機能展開を待ちましょう。
自分が関わっている会議を一元表示できます。今後開催される会議、そして開催済の会議(こちらは過去30日間のみ表示)。ただ会議が表示されるだけでなく、そこで共有されたドキュメント、そして本シリーズ8月のアップデート情報でも紹介した Loop コンポーネントで実装された「会議のメモ」、開催済の会議で録画をしていた場合は録画ファイルも表示されます。会議アプリから開催前の会議の予習ができるし、開催済の会議の復習ができますね。 Microsoft Teams Premium のライセンスがある開催者が開催した会議であれば、会議の要約も利用可能です。会議が多くてキャッチアップしきれない人は、会議アプリを是非試してみましょう。
11月のアップデート情報、いかがでしたでしょうか。本シリーズ記事で添えている画像は、毎月月末にJBCC のお客様向けに開催しているアップデート情報ウェビナーで利用しているスライド資料の一部です。本記事のようにブログでは厳選して3個程度しか紹介できていませんが、このウェビナーでは更に多くの情報をお伝えしています。JBCC のお客様向けなので、気になった方は是非お問い合わせください。
微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、 JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、 JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。
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資料をダウンロードする執筆者
中村太一
JBCC株式会社 Microsoft 365 担当
「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業のMicrosoft 365利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。
Microsoft 365 大好きオジサンこと中村太一が
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