「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2024年3月のアップデート
皆さんお元気ですか?「 Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。先月の記事で実は本シリーズ1周年記念だったんですよね。なぜ先月の記事で触れなかったかって?スッカリ忘れていたからです。なので「祝シリーズ開始1年1カ月!」と中途半端なお祝いになりますが、こんな僕ですが今後ともよろしくお願いいたします。
先月の記事で MVP Global Summit 2024 なるイベントに現地参加すべく渡米しますという話題も出しましたが、無事に帰国したのでそれについても触れていきたいと思います。
それでは今回も先月(2024年3月)の気になるアップデート情報から僕の独断と偏見で3点挙げて紹介していきます。
MVP Global Summit 2024 に現地で参加してきました!
MVP Global Summit 2024 というイベントが何か?という点は、先月の記事で詳しく触れたので割愛させていただきます(先月の記事をまだ読んでいない方は、是非先月の記事も併せて読んでみてください)。参加してきた感想としては一言「最高!」です。アメリカのワシントン州はレドモンドの Microsoft 本社に訪れるだけでも貴重な機会なので高揚感が凄いです。敷地の大きさが一つの街なんですよね。端から端まで歩いたら相当大変なので、敷地内では従業員用のバスが常に走っているくらいです。
そして合計5日間にもわたり、数々のセッションで完全NDA(秘密保持契約)のディスカッションが行われました。正直な話、時差ボケもあってかなり辛かったです。また当然英語なので、英語ニガテマンの僕には理解する事が難しい。期間中に「英語話せたらなぁ...」と1万回くらい思いました。ただ、得るものはセッションに参加するだけじゃありません。むしろそれよりも大事な事は「ネットワーキング」です。この機会に海外の Microsoft MVP 達や Microsoft の製品チームの人達と出会って交流を深められる事です。言語の壁はスマートフォンの翻訳アプリの精度がだいぶ良くなったので、結構話せます。海外の Microsoft 365 の利用状況を聞く事もできるし、 Microsoft の製品チームに直接製品のフィードバックを伝える事もできる貴重な機会です。
イベント時のネットワーキングって非常に大事なポイントです。皆さんも例えば Microsoft 主催のイベントに参加される事もあると思いますが、そこではセッションに参加して情報を得るだけじゃなく、是非ネットワーキングもお楽しみください。例えば展示ブースに常駐している Microsoft やパートナー企業の社員さんに話しかけて名刺交換したり、大抵はコミュニティブースが存在するので、そこで勇気出して色々な人と話したりしてみてください。そこで得るものはセッション以上に意義がある場合もあります。
話を戻して、 MVP Global Summit 2024 は、今後の自分の業務にもしっかり活かせる有意義な時間を過ごせました。帰りの飛行機が機材トラブルで5時間も遅れた事も良い想い出です!
【参考】MVP Communities
Microsoft Teams:チャネルのアーカイブ
Microsoft Teams の利活用が進むと良く聞くお悩みの一つに「チーム・チャネル・チャット増えすぎ問題」があると思います。この問題を抱えている方が多いからか、去年2023年の年末に Microsoft Teams の大掃除ウェビナーを開催しましたが、多くの参加があり好評いただけました。現時点で見逃し配信されているので、是非視聴してみてください。
【見逃し配信】【2週連続ウェビナー2回目】クリスマス特別企画!冬休み前の Microsoft Teams の大掃除と準備 TIPS 5選 | 見逃し配信 | セミナー
また、ウェビナー連動企画として YouTube にて大掃除TIPSを実際にデモしながら説明している動画も公開中なので、併せてチェックしてみてください。
【YouTube】Microsoft Teams 「チーム」の大掃除 ウェビナー連動企画! [ 教えて! Microsoft 365 大好きオジサン! Vol.11 ]
こちらでは現時点で「チャットの大掃除」「チームの大掃除」の動画まで公開し、ちょうど今「チャネルの大掃除」の動画の製作途中です。そのチャネルの大掃除のTIPSで、去年末のウェビナーでは「今後実装される機能がありますよ」と予告していた機能が、今回紹介するチャネルのアーカイブ機能です。
これまでチームのアーカイブ機能はありましたが、チャネルのアーカイブ機能はありませんでした。チャネルをアーカイブ化するとどうなるのかというと、メッセージや返信ができなくなるばかりかリアクションなどもできなくなり、完全にチャネルを読み取り専用状態にできます。また、アーカイブの設定をする際にチャネルのファイルタブ内のファイルも読み取り専用にさせられる設定項目もあるので、添付ファイルなどチャネル内のファイルをも読み取り専用状態にできます(ただし、ファイルに関してはメンバーのみ読み取り専用で、所有者も読み取り専用にはできません)。
アーカイブの利用シーンとして一つ挙げられるのが、チャネルの大掃除の際にチャネルを削除する前の段階的措置として利用できる事もあります。チーム内に増えすぎるチャネルを整理すべく所有者が特定のチャネルを不要だと判断した場合、急にチャネルを削除してしまうと困るメンバーもいるかもしれません。なので、まずはアーカイブ化して一定期間様子を見て、その間にメンバーから何も反応がなければ改めて不要と判断して削除するようなステップを踏めるかと思います。
Microsoft Teams:チームの一般チャネルが非表示にできる
同じく Microsoft Teams の整理機能の一つにもなるのがチャネルの非表示ですね。チームとしては必要なチャネルでも自分にとっては利用しないチャネルもあると思います。そういう場合にチャネルを削除してしまうと他のメンバーにも影響が出るので、チャネルを非表示にすると整理できますね。
そのチャネルの非表示ですが、これまでは一般チャネルは非表示にできませんでした。一般チャネルはチームを作成すると必ず作成される特殊なチャネルで、アーカイブも削除もできません。チームの使い方次第ですが、中には用途ごとにしっかりチャネル分けされていて、一般チャネルを利用しない場合もあります。そういう時は一般チャネルが邪魔なので、一般チャネルも非表示にできるようになる事はうれしい場合もあるかと思います。
このように、今までできなかった事ができるようになるアップデートって、割と地味で目立たないアップデートなので、ユーザーは気が付かない場合が多いです。そういう意味でもやはり社内でこのような情報をシェアし合う文化が必要になってきますね。
Microsoft Clipchamp:自動キャプション機能
去年2023年後半に商用版 Microsoft 365 のラインナップにも追加された動画編集アプリの Microsoft Clipchamp ですが、皆さん利用されているでしょうか?動画を編集する業務のある人は限られているとはいえ、気軽に動画編集できるアプリがあるとわかれば使う機会も出てくると思います。例えば社内の経営層からのメッセージ動画もあれば、社内の様々な機器のマニュアル動画など。業者に依頼して編集してもらっていた動画も、場合によっては内製できるかもしれません。他にも社内勉強会などでも Microsoft Teams の会議で開催して録画したのでオンデマンド視聴できるようにしたいけど、ちょっと無駄な部分を切ってつなげたいなど。そういう時に Microsoft Clipchamp は便利かと思います。
さて、動画編集において視聴者の環境は様々なので色々と配慮する必要が出てきます。周囲が賑やかな環境で視聴しなければいけない場合もあれば、耳の不自由な方が視聴する事もあるでしょう。そういう場合に字幕があると非常にうれしいです。しかし動画編集者からすると手作業で字幕を追加するのは非常に骨が折れる作業です。そこで Microsoft Clipchamp では、AIの力を借りて動画の音声のトランスクリプト(文字起こし)を自動作成し、それをキャプション(字幕)にしてくれる機能が展開中です。
もちろん動画内の音声のクオリティなどによってトランスクリプトの精度は左右されますが、それでもゼロから手入力するよりは遥かに楽です。もちろん後から手作業で字幕の編集もできます。 Microsoft Clipchamp には Premium ライセンスもあるのですが、現時点ではこの機能は追加費用なく利用できます。ただし今後どうなるかわからない点は気を付けておいた方が良いかもしれません。
3月のアップデート情報、いかがでしたでしょうか。本シリーズ記事で添えている画像は、毎月月末にJBCC のお客様向けに開催しているアップデート情報ウェビナーで利用しているスライド資料の一部です(ウェビナー参加者様にはPDF版を配布しています)。本記事のようにブログでは厳選して3個程度しか紹介できていませんが、このウェビナーでは更に多くの情報をお伝えしています。JBCC のお客様向けなので、気になった方は是非お問い合わせください。
微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、 JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、 JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。
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資料をダウンロードする執筆者
中村太一
JBCC株式会社 Microsoft 365 担当
「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業の Microsoft 365 利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。
Microsoft 365 大好きオジサンこと中村太一が
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