「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2024年8月のアップデート
皆さんお元気ですか?「Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。お盆休みも終わってしまいましたね。まだお休みを取得していない人もいるでしょうけど、僕は通常のお盆休みを1週間ずらしてお休みしました。凄く充実した数日間だったので僕には珍しく Microsoft 365 の情報をあまり追わず Microsoft 365 デトックスした日々でした。しかし完全には頭から離れる事はできなく、完全に職業病だなと痛感しました。
それでは今回も先月(2024年8月)の気になるアップデート情報から僕の独断と偏見で3点挙げて紹介していきます。
Microsoft Teams:「一般」チャネルのチャネル名が変更できるようになった
さて、まずこれは待望だった方も多いだろうしインパクトもあるアップデートですが、 Microsoft Teams のチームを作成すると必ず最初にできる「一般」チャネルのチャネル名が変更できるようになりました。割と良く聞く声として「一般チャネルって使いどころがわからなくて使っていない」という声。もしくは「使いどころがわからないから適当に使われていてトピックが乱雑になってしまう」という声。僕の場合は一般チャネルは投稿をチーム所有者のみに絞ってチーム運営に関するアナウンスをする場所として使っていますが、そうそうアナウンスする事がないので実質ほぼ利用されていなかったりもします。
そんな中、この「一般」というチャネル名が変更できるアップデートが舞い降りてきました。「一般」というフワっとして表記からしっかりと目的が明確になる名前をつけることで、より活用されるんじゃないかと思います。
ただしいくつか注意点もあります。まずこのアップデート後に新規でチーム作成しようとすると、今まで一般チャネルだったチャネル名をその時点で指定しなくてはいけないようになりました。こうなると逆にどういうチャネル名にするか悩むのが人間ってものかな?と思います。さて、皆さんならどんなチャネル名にしますか?
もう1つの注意点としては一般チャネルの名前を変更する時に「General」という名前は付けられないという点です。これはそもそも言語が英語だと一般チャネルが General channel なので、この言葉は予約語として利用ができないようです。ただ日本語の場合は「一般」という言葉は再利用できるのでややこしいですね。
Microsoft Clipchamp: 画像の背景を削除できるようになった
商用利用の Microsoft 365 で動画編集アプリの Clipchamp が利用できるようになってそろそろ1年経ちます。当時は Office 365 系のライセンスは利用対象外だったけど、少し前に利用できるようになり、より多くのユーザーが簡易に動画編集できるようになりましたね。動画収録は Microsoft Teams の会議を録画したり PowerPoint などからでも収録できたりするし、 Clipchamp で動画編集をして OneDrive for Business や SharePoint に保存・共有するという動画の制作から共有までを Microsoft 365 内で一気通貫して行えるようになり便利です。そんな Clipchamp も徐々に進化しており、今回のアップデートでは、タイムラインに追加した画像の背景を削除できるようになりました。これまではそのような事をするには画像編集アプリなどで別途背景を削除してから Clipchamp に追加する必要がありました。
今回のアップデートで、タイムラインに追加した画像を右クリックすると「背景の削除」というメニューがあり、そこをクリックするだけで背景が削除されます。画像の背景が邪魔で画像の下のレイヤーの動画が見えない場合はオススメです。ただ勘違いしがちなのがあくまでも「画像の背景の削除」であって「動画の背景の削除」ではないという点です。動画の背景の削除であれば神がかったアップデートなんですけどね。
SharePoint:ニューステンプレートが全てメール共有をサポート
次は SharePoint です。SharePoint を社内・部門ポータルサイトなどで単体利用していますか? Microsoft Teams のチームの裏側にできるチームサイトで無意識に使っているだけですか? 今の SharePoint を単体利用する上で大事な機能は「ページ・ニュース」と言い切っても過言ではないと考えます。一昔前では SharePoint での情報発信のメインはリストでしたけどね。当時は「お知らせ」というテンプレートが存在していて、お知らせリストを作って一方向の掲示板を運営していたものです。今もその流れを踏襲している企業も少なくはない印象ですが、やはりここ数年の動向や今後のロードマップを考えるとニュースを利用した発信に切り替えた方が良いと考えます。
そんなニュースですが、ニュースを投稿するとサイトのホームにニュースのWebパーツを配置すれば、サイトに訪問したユーザーはニュースに気が付くでしょうし、 SharePoint スタートページを表示すれば各ユーザーが自分のアクセス権の範囲内でニュースが表示されます。しかしユーザーが自発的に SharePoint を見ないと気付かないという課題もあります。そこでこれまでもニュースの機能に「レベル上げ」という項目があり、ユーザーがページを見つけられるように促す項目がいくつかあり、例えばニュースリンクをメール送信したり、 Viva Engage にメッセージを送信したりする機能などもあります。ページへのリンクをコピーする事で Microsoft Teams のチャネルに案内メッセージを送信しても良いし、例えばそれを Power Automate で自動化させる方法も考え付くと思います。
そして今回の本題のメール共有です。この機能自体は1年前から存在し、ニュースリンクではなくニュースのコンテンツ自体をメルマガのようにメールで共有する機能です。ただし1年前はメール共有用のテンプレートが登場し、そのテンプレートでしかメール共有の機能を利用する事ができませんでした。
今回のアップデートでは更にパワーアップし、全てのニューステンプレートでメール共有がサポートされました。これによりテンプレートを選ばずしてメール共有を実現できます。
ただし注意点もあり、メール共有をする場合、利用できるWebパーツの種類が大きく制限されます。逆に利用できないWebパーツを追加してしまうとメール共有ができなくなります。なのでニュース作成する前にそのコンテンツはメール共有する必要があるのか否かを検討する必要が出てきました。
8月のアップデート情報、いかがでしたでしょうか。本シリーズ記事で添えている画像は、毎月JBCC のお客様向けにご案内しているアップデート情報動画配信で利用しているスライド資料の一部です。本記事のようにブログでは厳選して3個程度しか紹介できていませんが、この動画では更に多くの情報をお伝えしています。JBCC のお客様向けなので、気になった方は是非お問い合わせください。
微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。
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それでは、素晴らしい Microsoft 365 ライフを!
執筆者
中村太一
JBCC株式会社 Microsoft 365 担当
「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業のMicrosoft 365利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。
Microsoft 365 大好きオジサンこと中村太一が
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