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2025年04月14日

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「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2025年3月のアップデート

皆さんお元気ですか?「 Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。3月下旬に Microsoft MVP Summit 2025 というイベントに参加しに、アメリカはワシントン州のレドモンドにある Microsoft 本社に1週間ほど行ってきました。 Microsoft 本社の広大なキャンパスに圧倒されながら様々な情報を吸収してきました。しかし外食しようとすると料金が高いのが大変でした。そして結局和食が恋しくなります。海外に行くと結局日本が最高だと再確認できます。

それでは今回も先月(2025年3月)の Microsoft 365 のアップデート情報から僕の独断と偏見で気になる3点を挙げて紹介していきます。

「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2025年3月のアップデート
この記事の目次

Microsoft Teams : 音声認識・顔認識機能が既定で利用可能になった

これは多くの人が非常に喜ぶアップデートかと思います。音声プロファイルや顔プロファイルを作成登録しておくと、会議室に Teams Rooms みたいなインテリジェントデバイスがあると、トランスクリプトやカメラで自分を識別してくれる機能です。そう言うと「ウチには Teams Rooms なんてないから関係ない。」と思うでしょうが、音声プロファイルを作成登録しておくと「話者分離」機能が利用できます。これがうれしいんです。
よくあるオンライン会議のお悩みとして、オフィスやオープンスペースでオンライン会議に参加している人が話すと、その人の声だけじゃなく周囲の人の声もクリアに拾ってしまうので、聞いている方は何を言っているかよくわからない状態になりがちです。しかもその状態は話者自身が気が付かないので余計厄介です。また、オンライン商談などで周囲の声を拾ってしまう状況だと情報漏洩などの危険性もあります。そういう時に音声プロファイルを作成登録し話者分離機能を利用すると、自分以外の声もミュートしてくれるんです。なかなかオンライン会議用の個室を潤沢に用意している企業はないと思うので、この機能はかなりうれしいはずです。

Microsoft Teams : 音声認識・顔認識機能が既定で利用可能になった
Microsoft Teams : 音声認識・顔認識機能が既定で利用可能になった

この機能自体は実は半年くらい前にすでに提供開始されていましたが、管理者が意図的にアクティブにしないとユーザーが利用できませんでした。それがようやく既定でアクティブ状態になったので、管理者がアクティブに設定変更せずともユーザーが利用できるようになっています。是非、音声プロファイルを作成し、まずはカジュアルなチームメンバーでのオンライン会議で試してみてはいかがでしょうか。

Microsoft Teams : チャネルでもメンバー以外のユーザーの連絡先情報を共有

「〇〇担当者って誰でしたっけ?」「〇〇について詳しい人って誰でしたっけ?」という人物を探すシーンは業務においても良くあると思います。そういう時に Microsoft Teams のメッセージで投げかけると誰かが「それはAさんですよ!」と教えてくれたりしますよね。この時に「Aさん」と名前をタイピングして回答しても、場合によっては同姓同名がいる場合もあるかもしれません。またその人とチャットやメールでやりとりしたい場合やその人の今日の予定を確認したい場合は、別途調べなければいけません。そういう時に役立つのが連絡先情報の共有です。メッセージ内でメンションする時と同じく「@」を入力すると表示される候補一覧の最下部に「他のユーザーの連絡先情報を共有」というメニューが表示されます。そこからユーザーを指定するとメッセージに名前が表示され、マウスホバーするとプロファイルカードが表示されます。プロファイルカードには直接個人チャットができるリンクやメールアドレスや所属組織や今日の予定など多くの情報が表示可能です。

Microsoft Teams : チャネルでもメンバー以外のユーザーの連絡先情報を共有
Microsoft Teams : チャネルでもメンバー以外のユーザーの連絡先情報を共有

この連絡先情報の共有の良い点は、グループチャットであればチャットメンバー以外のユーザーの情報も共有できるという点です。わざわざその人をグループチャットのメンバーに追加せずとも共有ができます。この機能は元々以前からチャットには実装された機能で、チームのチャネルでは利用できませんでした。しかし、先月頃からついにチャネルでも利用できるようになったんです。つまりチームのチームメンバー以外のユーザーであっても連絡先情報を共有できるようになりました。「〇〇って誰でしたっけ?」という質問を見かけた場合は、是非回答時に連絡先情報で回答してみてはいかがでしょうか。

OneNote : OneNote for Windows 10 は 2025/10/14 サポート終了

最後はアップデート情報ではなくサポート終了の大事な情報です。Microsoft 365 ユーザーの多くの人はメモ帳代わりに OneNote を利用していると思います。皆さんが何気なく利用している OneNote アプリですが、具体的にどのアプリを利用していますか?「え?どのアプリって OneNote は OneNote でしょ?」と思う方も少なくないのではと思います。そういう方の中にはもしかしたら、もう半年程度でサポート終了してしまう OneNote アプリを利用しているかもしれないので気を付けてください。
OneNote アプリは実は OneNote for Windows 10 と OneNote for Windows があるんです。非常にややこしいですよね。なので皆さんの中でパソコンの OS が Windows 10 の場合は、お使いの OneNote アプリがどちらなのかをご確認ください。

OneNote : OneNote for Windows 10 は 2025/10/14 サポート終了
OneNote for Windows 10 は 2025/10/14 サポート終了

例えばこのように Windows 10 のプログラム一覧を見た時に「 OneNote for Windows 10 」というアプリが表示され、それを利用している方が該当します。 Microsoft のアナウンスによれば、早めに OneNote for Windows 10 から OneNote for Windows に移行し、 OneNote for Windows 10 はアンインストールする事を推奨しています。もし上のスクリーンショットのようにプログラム一覧の OneNote for Windows 10 とは別に「 OneNote 」というアプリがあったら、そちらが移行すべき OneNote for Windows です。もしなかったら Microsoft Store からもインストールが可能です。
サポート終了するという事は当然今後のアップデートも一切ないどころかセキュリティ的にも良くないので、是非確認して早めに移行しておきましょう。

3月のアップデート情報、いかがでしたでしょうか。特に Microsoft Teams の音声認識を利用した話者分離機能は是非試してみましょう。フルリモートワークができて自宅に他に誰もいない静かな仕事部屋がある人にとってはあまり意味がないと思いますが、特にオフィスのオープンスペースや周囲に人がいる環境でオンライン会議に良く参加している人は本当にオススメです。

本シリーズ記事で添えている画像は、毎月JBCC のお客様向けにご案内しているアップデート情報動画配信で利用しているスライド資料の一部です。本記事のようにブログでは厳選して3個程度しか紹介できていませんが、この動画では更に多くの情報をデモを交えてお伝えしています。JBCC のお客様向けなので、気になった方は是非お問い合わせください。

微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、 JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、 JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。

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執筆者

JBCC株式会社 中村太一

中村太一

JBCC株式会社 Microsoft 365 担当

「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業のMicrosoft 365利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。 

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