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2025年07月14日

2025年07月14日

「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2025年6月のアップデート

皆さんお元気ですか?「 Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。我が家の家庭菜園は今シーズンも夏野菜が収穫できるようになりました。キュウリにミニトマトなど。家族と一緒に収穫してその場で洗ってかぶりつく!最高です!

それでは今回も先月(2025年6月)の Microsoft 365 のアップデート情報から僕の独断と偏見で気になる3点を挙げて紹介していきます。

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この記事の目次

Microsoft 365 Copilot アプリが新しいUIになった

例えばブラウザーで Microsoft 365 にサインインした後の画面、あれは現在「 Microsoft 365 Copilot 」という名前なんですよね。今年2025年1月に Microsoft 365 から Microsoft 365 Copilot へとアプリ名とアイコンが変更されたんです。そのせいでアプリとしての Microsoft 365 Copilot とライセンスとしての Microsoft 365 Copilot は別物なので話がややこしくなってしまったわけですが。そしてその名称変更もアイコン変更も Microsoft 365 が Copilot に飲み込まれてしまったように見えましたが、今回更に飲み込まれましたね。その Microsoft 365 Copilot が新しいUIに変わりました。

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Microsoft 365 Copilot が新しいUIになった

6月頭には切り替わっていたので多くの人は気が付いて戸惑ったかもしれませんね。これに先んじて5月に開催された Microsoft の大型イベント「 Microsoft Build 2025 」の基調講演で Microsoft のCEOのサティア・ナデラ氏が、この新しいUIの発表の際に「 Microsoft Teams がリリースされて以来のこのレベルのアップデートはなかったと思う。」と言っていました(UIだけの話ではなく付随する機能も含めてでしょう)。そのくらいのインパクトだという事です。このアップデートの一番のトピックは「 Microsoft の Copilot 推しが更に加速した」と言って良いと思います。サインインすると最初にこの Copilot Chat が表示されるようになりました。それは Microsoft 365 Copilot ライセンスのない Microsoft 365 ライセンスのみのユーザーであってもです。そのくらいユーザーに当たり前のように Copilot を使っていただきたいという推しの圧です。それが良いか悪いのについては世界中でも賛否両論あるようですが、そのくらい生成AI待ったなし状態なのかと実感します。ただ、これは個人的見解ですが、実はこの新しいUIの変更に気が付いていないユーザーも結構いるのではとも思っています。というのもおそらくユーザーの多くは Microsoft 365 をPCで利用する際に、 Word Excel PowerPoint は各デスクトップアプリから利用し、メールや予定表は Outlook のデスクトップアプリから、オンライン会議やチャットは Microsoft Teams のデスクトップアプリからと、特定のデスクトップアプリからの利用が多く、ブラウザーで Microsoft 365 Copilot にサインインしていなかったり、ストアアプリの Microsoft 365 Copilot を実は利用していなかったりするのでは?と。皆さんやその周囲はどうでしょうか?今後の Microsoft の戦略も楽しみですね。

SharePoint : リストやライブラリに「クイック操作」が追加された

皆さんは自分の業務フローが自動化されるとしたらうれしいでしょうか?今回は新たに SharePoint のリストやライブラリに「クイック操作」という自動化の手段が新たに追加されました。これは例えば「特定のライブラリにファイルをアップロードしたら、必ずチームリーダーやメンバーに連絡のためメールを送信する。」という業務フローがあった場合、アップロード後に Outlook からメールを作成せずともライブラリ内のメニューからメール送信できる仕組みを呼び出す定義をして利用できるものです。

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SharePoint :リストやライブラリに「クイック操作」が追加された

このクイック操作は名前の通りクイックに操作ができるんですけど、クイック操作を定義すること自体が難しいとなかなか利用されないであろうからか、利用したいアクションを選択するだけで非常に簡単に定義できます。しかしそれがゆえにできることもシンプルです。複雑な業務フローの場合は、やはり Power Automate などを使った方が良いですが、もし利用できるアクションがこの中にあった場合は、是非使ってみてください。
SharePoint のリストやライブラリのコマンドバー内の「自動化」の中には他に「ルール」という機能も存在し、ルールも自動化を簡単に設定して利用できるのでクイック操作との使い分けも気になるところです。ルールは「アイテム・ファイルが追加されたら」とか更新されたらとかそういう動作をトリガーとして自動実行されます。一方、クイック操作はアイテム・ファイルが追加されても自動実行されず、ユーザーがメニューから定義したクイック操作をクリックする事をトリガーとして実行されます。トリガー自体が自動なのか、トリガーはユーザーが行動するのか、の違いがあります。

Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp がブランド統合された

こちらも特に以前から Microsoft 365 を利用しているユーザーにとってはインパクトあるアップデートです。 Microsoft 365 内の動画利用というと、動画作成・編集に Microsoft Clipchamp があり、それ以外の動画の保存・再生などの利用・共有・検索などは Microsoft Stream がありました。この2つのアプリで Microsoft 365 上では業務上の動画体験が完結されるというわけです。それがついに統合されました。2つを統合して Microsoft Clipchamp になります。実質 Microsoft Stream が吸収されたイメージです。

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Microsoft Stream と Microsoft Clipchamp が統合された

Microsoft Stream は2018年夏ごろに登場し、 Clipchamp を Microsoft が買収したのが2021年夏ごろ、その後 Windows 11 に Clipchamp が標準搭載され、そして Microsoft Clipchamp が商用の Microsoft 365 内に組み込まれたのが2023年夏ごろです。このような時代の流れがあり Microsoft 365 内の動画体験については2つのブランドに分かれていましたが、最終的に Microsoft 365 内の動画体験としてシンプルにさせるべくこのたびのブランド統合となった経緯があります。正直、このような時代背景がわからないと長い歴史を持つ Microsoft 製品のブランドや機能の統廃合なんて理解できませんよね。でも少なくともシンプルになることはユーザーにとっては良い事だと思うので、頭の中を対応していきましょう。僕個人的には Microsoft Stream が実質消えてしまうようなものなので、さみしさを感じています。なお、このブランド統合により機能に変更はないので、以前できたことができなくなるような事はないので安心してください。

6月のアップデート情報、いかがでしたでしょうか。厳選3選には入れられませんでしたが、他にも機能のリタイヤ情報もいくつかあったりします。それだけ技術の移り変わりが早く、そして開発に投資すべきベクトルが大きく変わってきています。必死になって全て情報に追いつく必要はないものの、なるべく楽しみながら受け入れられると良いですね。

本シリーズ記事で添えている画像は、毎月JBCC のお客様向けにご案内しているアップデート情報動画配信で利用しているスライド資料の一部です。本記事のようにブログでは厳選して3個程度しか紹介できていませんが、この動画では更に多くの情報をデモを交えてお伝えしています。また今月2025年6月分からは Microsoft 365 Copilot の最新情報もお届けするようになりました。JBCC のお客様向けなので、気になった方は是非お問い合わせください。

微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、 JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、 JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。

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それでは、素晴らしい Microsoft 365 ライフを!

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執筆者

JBCC株式会社 中村太一

中村太一

JBCC株式会社 Microsoft 365 担当

「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業のMicrosoft 365利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。 

Microsoft 365 大好きオジサンこと中村太一が
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