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教えてコンシェルジュ!導入・活用・定着をサポートする Microsoft 365 ワークショップの内容を詳しく解説

公開日 : 2024年05月17日
更新日 : 2024年07月19日

Microsoft 365 のオリジナルワークショップを提供
組織全体に定着するまでコンシェルジュが伴走支援

オフィスではお馴染みの Microsoft 365 。広範囲の機能をカバーするソリューションだけに、活用しきれていないと感じるお客様は多いようです。JBCCでは、オリジナルの Microsoft 365 ワークショップで、お客様のさまざまなお悩みを解決しています。今回は Microsoft 365 を熟知し、コンシェルジュとして活躍している吉川、樋下に Microsoft 365 ワークショップや今話題の Copilot for Microsoft 365 について聞きました。

教えてコンシェルジュ!導入・活用・定着をサポートする Microsoft 365 ワークショップの内容を詳しく解説

目次

  1. Microsoft 365 ラインナップを網羅したワークショップ
  2. お客様専用にカスタマイズしたワークショップ
  3. 業務をサポートするCopilot for Microsoft 365
  4. 高いハードルを一緒に乗り越えていけるワークショップを

1. Microsoft 365 ラインナップを網羅したワークショップ

Microsoft 365 コンシェルジュ JBCC株式会社 吉川 朋恵

― Microsoft 365 ワークショップではどのようなことをやっているのか教えてください。

吉川:Microsoft 365 を活用していく上で、製品の使い方やさまざまなTipsをハンズオンで提供したり、働き方に合った使い方をディスカッションしたり、定着するまで定期的にサポートしたりと、幅広い内容を提供しています。

対応する製品は、Office 製品や Teams のようなコアサービスだけでなく、セキュリティや Power Platform まで網羅しているのが特徴です。「Microsoft 365 を活用してお客様のセキュリティをどのように強化していくか」「Power Platformでエンジニアではない市民開発者が業務効率化のためにどのようなアプリを開発すればよいか」といったご相談にものっています。お客様のニーズに対応してワークショップを拡充しており、最近では話題の Copilot for Microsoft 365 のワークショップも実施しています。

ワークショップはプリセールスとしての活動のため、完全に無償でご提供しています。

Microsoft365 ワークショップ ラインナップ

Microsoft365 ワークショップ ラインナップ

※あくまで目安です。ご要望に応じてアジェンダを構成いたします。


―このようなワークショップを待ち望んでいたお客様も多いと思います。どのようなきっかけでワークショップを始めましたか。

吉川:数年前と比較すると Microsoft 365 を導入するお客様はかなり増えています。導入率が高まるにつれて、お客様の活用状況も差が出てきました。JBCCが主催するウェビナーのアンケートでも、84%のお客様が「利活用に課題を持っている」と回答しています。Microsoft 365 はサブスクリプションなので、ランニングコストが発生し続けます。それをコストではなく投資として捉え、ビジネスにインパクトを与える活用をしなければなりません。とはいえ情報システム部門でも人手不足で、ご担当者が一人しかいないケースもあります。情報システム部門の負担を軽くしつつ、社内全体の活用を促進するお手伝いがしたいと考え、ワークショップを始めました。

―どのようなお客様がワークショップにご参加されていますか。

吉川:JBCCの既存のお客様はもちろん、取引のない新規のお客様にもご参加いただいております。新規のお客様は、導入についてのサポートがメインとなります。情報システム部門の構想をヒアリングして、Microsoft 365 のどの製品を導入すればよいかをご提案したり、コストを最適化したライセンス形態でプランニングしたり、といった形が多いですね。例えば Copilot を活用したいというお客様が増えているのですが Microsoft 365 の最新のベースライセンスと Copilot のオプションライセンスが必要になります。お客様が今お持ちのライセンスによってはかなりのコスト負担になるケースもあるため、それを踏まえてアドバイスさせていただいています。

既存のお客様については、活用・定着のサポートが中心です。今お持ちのライセンスを最大限に活用できるようにワークショップを組み立てていきます。研修でよくある既成のフォーマットでのワークショップはほとんどありません。基本的にはお客様から現状の課題ややりたいことをヒアリングし、お客様専用のワークショッププランを作成しています。

利活用が進むと、次のステージを目指して新たなソリューションの活用に取り組んでいくこともあります。そのためワークショップの回数については上限を設けていません。既存のお客様の場合、最終目標は組織全体への定着になるため、従業員が300人~1500人規模のお客様が多い印象です。

Microsoft365 ワークショップによる全体最適化の進め方

現在利用中のサービスを棚卸し、その中から課題となるものを抽出した上で、お客様の理想の働き方を実現するために最もマッチするコミュニケーションサービスを提案させていただくワークショップです。
Microsoft365 ワークショップによる全体最適化の進め方

2. お客様専用にカスタマイズしたワークショップ

―今までに実施したワークショップについて教えてください。


樋下:例えば従業員の方に向けた定着支援の事例があります。情報システム部門とのコラボレーションで Exchange Online の基本的な使い方と生産性を向上するためのTipsについて、ハンズオンを週に1回、全4回開催しました。情報システム部門が社内勉強会を開催するとあまり興味を持ってもらえないけれども、外部のコンシェルジュが参画したことで特別感があり、真剣に取り組んでもらえるという効果もあったようです。

課題に対して具体的な解決策を検討していくワークショップもあります。全国で店舗を展開しているお客様では、各店舗から上がってきた報告を社長がチェックする流れを円滑にする仕組みについて、Teams を使ってどのように構築するかを検討しました。また試験店舗の取り組みの状況や会議体の改善といったDXのタスクについて、Planner を使って管理する仕組みを作りました。ワークショップの中で、「Teams はチャットやWeb会議だけでなく、会社のDX推進や情報共有を円滑にする基盤として活用するべき」という方向性を明確にした結果、活用の幅が格段に広がりました。

市民開発のツールである Power Automate や Power Apps については、お客様の課題を解決するようなサンプルのアプリを、コンシェルジュが作成して提案することもあります。実際に動作するアプリやRPAのフローを見ると具体的にイメージでき、活用方法の検討に役立てることができます。

Microsoft 365 コンシェルジュ JBCC株式会社 樋下 恭兵

吉川:「Microsoft 365 の世界観を教えてほしい」というようなご相談もあります。Microsoft 365 のコンセプトやロードマップを知り、従業員のマインドを触発したいという狙いがありました。そこでJBCCのセミナーで日本マイクロソフト社の方が登壇したセッションを配信するのと並行して、私がエンドユーザーの方とディスカッションして Microsoft 365 活用の動機づけをするセッションを開催しました。

このようにさまざまな形でワークショップを開催しています。基本的にお客様のニーズや参加する方の役割に合わせてアジェンダを構成していきます。アジェンダも Teams でお客様と共有し、共同編集して作っていきます。

―参加したお客様からはどのような反響がありましたか。

樋下:お客様の課題をコンシェルジュが理解し、一緒になって解決策を模索していくワークショップのスタイルが好評です。ただ製品を購入しただけでは、企業の状況や課題に応じてどのように活用していけばいいのかがわからないケースが多いです。最近はWebですぐに情報が手に入りますが、実際に業務に落とし込む方法については情報を得ることが難しいです。「ワークショップでは自社業務の目線でコンシェルジュから回答が返ってくるので、自分の業務にどのように使えるかイメージでき、アイデアを出せるようになった」という声もいただいています。

―お客様にはどのようなモチベーションでワークショップに参加してほしいですか。

吉川:「Microsoft 365 を使いこなして、業務を変えていこう」という意気込みがあるかないかで、導入で得られる効果に大きく差が出てくると感じています。もちろん「Microsoft 365 で何ができるか知りたい」というニーズも多いのですが、最終的には具体的な課題に対して活用方法を考え、どのように業務に落とし込んでいくかが重要になってきます。社内全体に定着させるには、何よりも現状を変えていこうとする意欲が必要ですし、私たちもお客様の目指すゴールに向かって一緒に進んでいきたいと思います。

3. 業務をサポートするCopilot for Microsoft 365

―せっかくの機会なので、いま話題の Copilot について教えてください。

樋下:Copilot は「副操縦士」の意味で、AIのブランドネームのようなイメージです。セキュリティ機能にいる Copilot もいますし、Windows にいる Copilot もいます。そして Microsoft 365 にいるのが Copilot for Microsoft 365 ということになります。Microsoft 365 上で新しいコンテンツを生成したり、すでにある文書の要約をしたりといったユーザーのサポートをしてくれます。例えば Outlook のメールに対する返信を生成したり、会議体にAIが参加して議事録を作ったり、PowerPoint でプレゼン資料のたたき台を作ったりしてくれます。

―具体的な Copilot の活用例はありますか。

吉川:例えばメールでは、複数の人の間でやり取りが続くことがありますよね。時間が経過するにつれて、過去にどのような経緯があったかをさかのぼって調べるのがとても煩雑になってきます。Copilot は過去の経緯を要約して、誰が誰に対してどのようなことを言っているかを箇条書き形式でまとめてくれます。これはとても便利で私もよく使っています。

活用例:メール要約(Outlook)

活用例:メール要約(Outlook)

下書きの精度は?

活用例:メール要約(Outlook) 下書きの精度は?

4. 高いハードルを一緒に乗り越えていけるワークショップを

―今後ワークショップをどのように発展させていきたいですか。

樋下:Microsoft 365 の利活用が進んでいるお客様とほとんど進捗がないお客様と二極化しているように感じています。そのため、活用状況もお客様それぞれで異なり、ニーズも多様化しています。お客様に最適化したワークショップができるようにさらに質を高めていきたいと考えています。

吉川:これからは人材不足という課題を、いかにAIを活用して解決していくかが重要視されてくると思います。Microsoft 365 がお客様の基盤となりえるようなツールであることを常に意識して、お客様と一緒に解決方法を見いだしていく形でこれからも運営していきたいと考えています。

JBCCオリジナル「Microsoft 365 ワークショップ」

JBCCオリジナル「Microsoft 365 ワークショップ」

基本的な使い方や活用方法、定着を無償でサポートするJBCCオリジナルのワークショップです。Microsoft製品を熟知したスタッフがよくあるお悩みについて、導入から活用、定着、運用、分析までトータルマネージいたします。

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Microsoft 365 コンシェルジュ JBCC株式会社 吉川 朋恵、樋下 恭兵 

吉川 朋恵

JBCC株式会社

ハイブリッドクラウド事業部

テクニカル推進本部

Microsoft 365 コンシェルジュ

JBCCオリジナル「Microsoft 365 ワークショップ」の運営を担当。

前職ではユーザー企業のエンジニアとして数々のシステム導入に携わる豊富な経験に裏打ちされた顧客目線の活用提案が高く評価されている。

樋下 恭兵

JBCC株式会社

ハイブリッドクラウド事業部

テクニカル推進本部

Microsoft 365 コンシェルジュ

JBCCオリジナル「Microsoft 365 ワークショップ」の運営を担当。

Power Platform を始めとした各種の市民開発ツールに精通する。専門的な内容を具体的かつわかりやすく解説し、お客様からの支持を集めている。

JBCC株式会社ロゴ

JBCC株式会社

JBCC株式会社は、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するITサービス企業です。クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛けており、クラウド 2,411社、超高速開発による基幹システム構築 480社、セキュリティ 1,110社の実績があります。
お客様の環境に合わせた最適なITシステムを、クラウド、超高速開発、セキュリティ、データ連携等を活用し、企業のDX実現と経営変革に貢献します。

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