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【国際興業株式会社 様】脱・Notes をきっかけに社内DX を加速。kintone で業務効率化を推進

約400アプリを作成し、Notesからkintone へ完全移行を実現
導入活動を通じて自ら業務を改善する意識が全社に浸透

国際興業株式会社様 

(写真左から)
課長補佐 森 氏 / サブリーダー 町田 氏 / 杉山 氏 / チーフリーダー 五味 氏

国際興業株式会社 様

社   名:国際興業株式会社
所 在 地:東京都中央区
設   立:1940 年5 月

事 業 内 容:一般乗合、貸切、乗用旅客自動車運送業、自動車教習所、外車販売
油圧機器、各種建設機械、自動車部品、建築資材、機器、製品等の

輸出入及び販売
不動産売買、賃貸、管理及び宅地開発、旅行業法に基づく旅行業など

URL:https://www.kokusaikogyo.co.jp/

国際興業様は、2021 年に脱・Notes の取り組みに際してkintone を採用し、2023 年3 月に全NotesDB の移行を完了しました。現在は新規に開発したものも含めて約400のアプリが稼働しています。kintone を導入してからユーザーに定着するまでどのような取り組みを行ったのか、情報システム課の森課長補佐、五味チーフリーダー、町田サブリーダー、杉山氏にお話を伺いました。


導入前の課題
  • Notes 現行バージョンがサポート終了
  • サーバー更改やメンテンナンスの費用対効果が低下
  • PC の入れ替え時にNotes 動作環境の整備に大きな負荷
導入後の効果
  • kintone を全社導入。データ連携等により業務効率が大幅に向上
  • 社員が自発的に業務効率化に取り組む風土へ
  • クラウド環境のためサーバーメンテナンスやPC 整備の運用負荷が 大幅削減

目次

  1. Notesの老朽化が課題に
  2. kintoneの自由度の高さを評価
  3. 各部門のITキーマンの協力を得てスムーズな導入につながる
  4. kintoneのメリットを引き出すアプリ開発で利便性が向上
  5. ユーザー自ら開発できる環境を整備

Notesの老朽化が課題に

― 貴社の事業内容についてお聞かせください。

森: 当社は40 社で構成される国際興業グループの中核会社です。路線バスを始めとする運輸交通業、ホテルや旅行手配を行う観光レジャー事業、商事流通事業、不動産開発事業の四事業を柱として展開しています。グループ会社では、箱根の富士屋ホテル、岩手の花巻温泉などのホテル事業や2022 年日本女子オープンの舞台となった千葉の紫カントリークラブの運営も行っています。海外では、米国本土とハワイのホノルルでホテル事業を手掛け、歴史と伝統を誇るホテルとして好評いただいています。

― 今回のテーマであるkintone の導入について、背景をお聞かせください。

五味: Notes が稼働するサーバーの保守期限が2023 年に迫っており、更改する費用や労力を費やす価値があるのかを慎重に検討していました。脱・Notes に取り組んでいる企業が増えていること、IBM 社がNotes 事業をインドのHCL 社に売却したこと、Notes/Domino V9 や利用していたクラウドメールであるIBM Verse のサービスが2020 年で終了したこと、といった点について、ユーザーとして不安を感じていたのも事実です。
また、Notes についてはクライアントサーバー型のシステムのため、人事異動やPC 代替等の際に移行作業が発生すること、オンプレミスのためにサーバーメンテナンスが必要であること等、運用に労力がかかることも課題となっていました。こうした理由からNotes からの移行を検討することになりました。

kintoneの自由度の高さを評価

― kintone を知ったきっかけはどんなことだったのでしょうか。

杉山: Notes の移行先を選定していた中で、JBCCからkintone の提案がありました。当社はNotes をかなり活用していたために設計が複雑になっており、移行のネックになっていました。しかしkintone であればクラウドであり開発の自由度も高いため、移行できるのではないかと期待していました。検証を始めたのが2021 年1 月で、同年の11 月には移行が可能だと判断し、導入作業を開始しました。

町田: Notes の移行に先駆けて業務改善で導入したアプリもあります。業務課題をJBCCに相談したところ、kintone でサンプルアプリを作って主管部門にデモをしてくれました。当時はユーザーもkintone のイメージがわかず、情報システム課でも思うように推進できていなかったのですが、このデモによってユーザーがイメージをつかむことができ、本格的な導入の後押しになりました。

各部門のITキーマンの協力を得てスムーズな導入につながる

― 導入作業で苦労したこと、それをどのように解決したのかも含めてお聞かせください。

町田: Notes では複雑な計算式を定義していました。kintone の標準機能では同じことができないため、必要なプラグインを調査するのに時間がかかりました。またNotes はデータとアプリが1 対1 の関係になっており、kintoneのDBとは構造が異なるため移行に苦労しました。

杉山: 技術面については、kintone のWeb セミナーに参加したり、Webで検索したりといった形で各自が勉強していました。また週に1 回、情報システム課のメンバーで集まって報告会を開き、技術情報を共有していたことで開発をスムーズに進めることができました。

― ユーザー部門に展開するにあたって工夫したことはありますか。

五味: 各部門において、発言力があり業務改革に意欲のある人をIT キーマンとして選び、その人を中心に導入を進めていきました。いざ業務で使用を開始すると様々な要望が出てきますが、IT キーマンが窓口になって取りまとめてもらったことが、スムーズに進められた要因だと思います。


kintoneのメリットを引き出すアプリ開発で利便性が向上

― おすすめのプラグインについて教えてください。

町田: よく使っているのが「ATTAZoo+」です。先行導入で業務改善のアプリを検討している時にJBCC から紹介してもらいました。検索項目を6 個まで指定できる簡易検索機能は、とても簡単に組み込めるため、ほとんどのアプリで使用しています。

kintoneのメリットを引き出すアプリ開発で利便性が向上 「乗務員台帳アプリ」

※画像をクリックすると拡大します

― 今まで開発したアプリで特徴的なものをお聞かせください。

町田:「乗務員台帳アプリ」は、kintone でアプリを作り替えることで業務が大幅に改善されました。

当社はバス会社なので、バスの乗務員情報を管理する必要があります。乗務員台帳の他にも、健康診断の結果や研修履歴の情報等を管理しています。しかしNotes はデータとアプリが1 対1 の関係になるため、各々の情報をリンクすることができませんでした。そのため乗務員台帳に取り込む必要があったのですが、乗務員単位で更新するため、約2000 人いる乗務員について一人ずつ更新ボタンを押さなければなりませんでした。

また、退職した場合や高速選任乗務員になった場合には、その情報をそれぞれの台帳に手動でコピーする必要がありました。乗務員の数だけコピーをする必要があったため、作業を行う担当者に負担がかかっていました。
kintone では、それぞれの情報を乗務員台帳アプリから直接参照できるようになっています。またデータ連携ツールを使用して、退職乗務員台帳、高速乗務員台帳に自動で連携しています。そのためデータの取り込みや連携に必要な手作業が全てなくなりました。

杉山:「人間ドック受診申し込みアプリ」は、最初に全社展開したアプリです。多くの社員が利用するアプリのため、Notes の使用感をできるだけ変えずにkintone のメリットを活かしたカスタマイズを行いました。
Notes で運用していた際は、検査費用のデータベースと連携できなかったため、申請する際に検査ごとの正確な費用が分からなかったり、承認がどこまで進んでいるのか状況がわからなかったり、といった問題がありました。また管理部門では担当者間の情報共有が難しく、処理漏れが発生していました。
kintone で開発したアプリでは、検査機関を選ぶと検査項目とその費用が自動表示されるため、選択した検査項目について申請を確定する前に費用の積算を確認できるようになりました。また、上長の承認状況をリアルタイムで確認できるようになっています。

kintoneのメリットを引き出すアプリ開発で利便性が向上 「人間ドック受診申し込みアプリ」

※画像をクリックすると拡大します

管理機能としては、処理状況をステータスで色付けし、未処理のものが赤色で上位に表示されるため、管理部門での処理漏れを防止することができました。また、グラフや表機能を健診機関への連絡や社員向けの案内、期末資料作成に活用しています。一覧が容易にカスタマイズ出来る事も魅力です。


― 予想外の効果はありましたか。


森: 当初は脱・Notes が目的だったのですが、利用者もkintone に慣れてきたことで、業務改善の様々なアイデアが生まれています。ユーザーからExcel で管理してきたものを効率化できないか、紙で処理していたものをデジタル化できないか、といった相談が来るようになり、業務効率化に前向きな意識が生まれたと思います。

― JBCC のサポートについて感想をお聞かせください。

町田: kintone 導入に限らず、親身になって相談に乗っていただいており、安心してお任せしています。以前にホストコンピューターの業務を別のローコード開発ツールで再構築できないかという相談をした際にも、要件について丁寧に話を聞いてくれました。

ユーザー自ら開発できる環境を整備

― 今後取り組んでいきたいことはありますか。

森: 今後は社内DX を推進するためにkintone やデータ連携ツールを活用していきたいと思います。グループ会社からも導入の相談が来ているため、これまでの経験を活かして情報システム課で支援をしていきたいと考えています。
また現在は情報システム課がアプリを開発していますが、将来的にはユーザー自ら開発できる環境を整備できればと考えています。多くの人が開発する環境をどのように管理していくかをこれから検討していくにあたり、ノウハウを持つJBCCからの支援を期待しています。

本日は貴重なお話しをありがとうございました。


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