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【JBCCホールディングス株式会社】既存資産を活かしたSD-WAN化でアプリケーションの可視化と制御を実現

クラウド利用拡大によるネットワークのひっ迫
既存資産を活かしたSD-WAN化でアプリケーションの可視化と制御を実現

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左:ITサービス事業 DX推進 テクニカル/セキュリティ企画 部長 永田桂史氏

右:ITサービス事業 DX推進 事業部長 執行役員 武田雅大氏

JBCCホールディングス株式会社

事業内容:JBCCグループにおける純粋持株会社

JBCCグループは、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するITサービス企業です。
URL: https://www.jbcchd.co.jp/

導入前の課題
  • クラウド利用拡大でゲートウェイへ負荷集中
  • WANトラフィックのブラックボックス化
  • 回線増強によるコスト増大化は避けたい
導入後の効果
  • インターネットブレイクアウトで重要な基幹系アクセスが安定
  • WANトラフィックの可視化と細かな制御を実現
  • 安価なインターネット回線を利用、閉域網の見直しも視野へ

目次

  1. <導入の経緯> 顧客重視のDX/働き方改革
  2. <導入のポイント> VMware VeloCloudでSD-WAN化へ
  3. <導入の効果>
  4. <今後の展望>

<導入の経緯> 顧客重視のDX/働き方改革
クラウド利用拡大における既存ネットワークの課題へチャレンジ

JBCCグループは、システム構築の豊富な実績をもつJBCCを中核に、超高速開発、クラウドサービス、セキュリティサービス、ソフトウェア開発、ヘルスケアや人材育成をてがける12の事業会社で構成する総合ITソリューションプロバイダーである。最新のITを自社で活用し、効果を実感したうえでお客様に提案するショーケース化を推進しており、近年では、ローコード開発ツールを活用した超高速開発、AIやRPAを活用した業務部門の生産性向上、クラウドを活用した安全で迅速なテレワーク環境の整備を実践し、お客様のIT変革をリードしている。

 「昨今、多くのユーザー企業がビジネスとITとの融合──デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に力を入れています。ITを活用した働き方改革も、DXの一環として注目されています。私の所属する"DX推進"チームにおいても、IT企画から開発・運用まで幅広い領域を担当し、JBCCグループ全体のDXや働き方改革に取り組んでいます」と、JBCC ITサービス事業 DX推進 事業部長 執行役員の武田雅大氏は述べる。

 JBCCグループのDX/働き方改革は広範にわたるが、基礎となるのは"社員がだれでも場所を選ばず働ける"という環境だ。オフィスと同等のテレワーク環境を提供するため、コミュニケーションやセキュリティ、業務アプリケーションなどの強化に努めている。例えば、クラウド型のWeb会議システムやグループウェア、Webアプリケーションプラットフォームなどを積極的に採用している。

 「私たちは、最もよいと思ったソリューションの設計・導入から運用、ビジネス活用まで自ら実践することで、その価値を正しく提供できると考えています。そうした経験から得られた業界トップクラスの技術力を持って、お客さまへサービスとして還元したいと考えているのです」(武田氏)

 多様なクラウドサービスをグループ全体で活用しはじめると、ネットワーク環境の課題が懸念されるようになった。もともとJBCCグループでは、複数のデータセンターと各拠点を通信キャリアのMPLS閉域網で束ねており、インターネットアクセスは閉域網内単一のセキュリティゲートウェイで賄っていた。ところが、クラウドサービスの活用が進むにつれ、ゲートウェイや接続回線への負荷が肥大化していったのだ。コミュニケーション強化のためMicrosoft Teamsの導入も予定しており、事前のシミュレーションで帯域不足に陥ることは明白だった。

 クラウドサービスの利用拡大は、ネットワーク帯域の圧迫はもちろんだが、セッション数の増大も問題の1つである。1つのアプリケーションが数十のセッションを張ることも多く、グループ2,000名が同時にアクセスすることで膨大なセッションによってゲートウェイが逼迫してしまう。

 JBCC ITサービス事業 DX推進 テクニカル/セキュリティ企画 部長の永田桂史氏によれば、全社ネットワークの管理がキャリア任せになっており、特にアプリケーションごとの可視化ができないことも課題だったという。同氏は、ネットワークの利用状況がわからないために、ニーズやトラブルへ先手を打てないことに不満を覚えていた。

 「MPLS閉域網の回線増速も検討されましたが、膨大なコストがかかります。また、ルーターやスイッチで通信経路を制御することもある程度可能ですが、ネットワークの利用状況がわからないことに変わりなく、抜本的な解決とは言えません。複数の回線を仮想的に束ね、ネットワーク環境を可視化して、アプリケーションごとにトラフィックを制御できるようなWAN──すなわち"SD-WAN"の実現が必要だと考えました。同じような課題を抱えている顧客も多く、当社が自ら画期的な解決策にチャレンジすべきだと判断しました」(永田氏)

<導入のポイント> VMware VeloCloudでSD-WAN化へ
柔軟なトラフィック制御・分散を目指す

こうしたネットワークの大きな課題に対し、JBCCグループではSD-WANソリューションとして「VMware SD-WAN by VeloCloud®」を選択した。もともとJBCCは、VMware製品を幅広く取り扱っていたこともあって豊富な知見と経験を有していた。今回は大規模な"チャレンジ"ということもあり、ヴイエムウェアの全面的な協力を得て、SD-WAN by VeloCloudの検証と導入に踏み切った。

 「SD-WAN by VeloCloud は、既存のネットワーク機器の構成を変更することなく、ルーター/L3スイッチやセキュリティデバイスの下層へ導入することができます。通信トラフィックの補正技術が強力で、既存の拠点間回線を増強することなくパフォーマンスを向上できるという点も魅力です。これまでのネットワーク投資をムダにすることがないこと、またPoCがしやすいことも大きなメリットだと感じました」(永田氏)

 クラウドサービス利用が肥大化することによるゲートウェイの負荷集中は、いわゆる"インターネットブレイクアウト"による解決が望ましい。SD-WAN by VeloCloudによって可視化と制御をしつつ、複数の回線へトラフィックを分散できるようになる。JBCCグループも、各大規模拠点から直接インターネットへアクセスできる回線を新たに契約し、Microsoft TeamsとWeb会議アプリケーションをオフロードすることにした。

 「安価なインターネット回線へブレイクアウトすることで、将来的にはメインのMPLS回線を縮小し、コストを抑制できると考えています。現在はTeamsが中心ですが、利用状況を分析して他のアプリケーションを分散していくことも計画しています」(永田氏)

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