「Microsoft 365 & Power Platform 座談会 for 自動車業界」イベントレポート
どうも Microsoft 365 大好きオジサン こと 中村 太一 です。
本記事では、2023年7月28日にJBCC 八重洲オフィスで開催されたイベント「Microsoft 365 & Power Platform 座談会 for 自動車業界」のレポートをお届けいたします。
「Microsoft 365 & Power Platform 座談会 for 自動車業界」って何?
JBCCの営業活動を通してご縁を頂いている自動車業界の企業様から「 Microsoft 365 や Power Platform の他社の利活用状況や課題点が気になる。」というお声を複数いただいており、そこでJBCCが橋渡しをして実現した座談会です。特にローコード・ノーコード ソリューションである Power Platform は非ITエンジニアでも開発者になれる「市民開発者」「誰もが主役になれる世界」などのキーワードが強いけど、どのように導入検討し利活用促進させ、またガバナンスやセキュリティを考えるのか、などは企業のIT部門は日々悩まれています。まだまだこれらローコード・ノーコード ソリューションの運用・運営は試行錯誤段階の企業が多いので、他社との情報共有は貴重な機会ですね。
また、 Power Platform 導入企業は同時に Microsoft 365 導入企業であることも多く、 Microsoft 365 の何かしらのアプリにデータを保存する仕組みを採用する企業が多いので、 Microsoft 365 側のデータ保護についても各社がどのように考えどのように対策を講じているかも気になるところです。
JBCCとしては、そのような企業の担当者様同士をつなげる機会を提供できる立ち位置であるという点と、JBCCも Microsoft 365 & Power Platform ユーザー企業でもあるので、本イベントを実現させました。JBCCでは「 Microsoft 365 利活用雑談 Café 」という顧客向けイベントも実施していますが、それとはまた少し主旨の異なるイベントとして、より同じお悩みを共有しやすい「同じ業界」にターゲットを限定し実施しました。
※「 Microsoft 365 利活用雑談 Café 」が気になる方は、第1回目のイベントレポート記事の冒頭で説明しているので、併せてチェックしてみてください。
第1部「 Power Platform 開発に向けた体制作り」
今回ご参加いただいたお客様は、規模感こそ差はあれど、すでに Power Platformを 導入されている企業でした。そしてすでに何らかのお悩みを抱えており、それに対して非常に真摯に取り組む熱い情熱を持っている方々ばかりでした。ゆえに座談会は最初から最後まで非常に活気にあふれていました。
中でも Power Platform 利活用促進については、従業員が本業とは別に業務改善としてアプリやフローを作成してもなかなか評価されないというお悩みがありました。これに関しては利活用促進の大きなブロック要素として参加者様全員の共通認識であり、それに対して各社どのような取り組みをされているかの意見交換が展開されました。ここではその詳細は語れませんが、製造業ならではのエピソードに関しては僕も非常に勉強になり、その中でも共通して言える事は「各現場のリーダーの理解」さらには「経営層の理解」が必要であり、その理解を得るにはどうしたら良いか?を試行錯誤していく必要があり、各社とも独自の取り組みをされていました。
また大きな課題としてはガバナンスが挙げられます。従業員に自由に利用して業務改善してほしいと思う一方で、ガバナンスやセキュリティをどう担保すれば良いのか?一昔前なら「IT部門がガバナンスをガチガチにしてユーザー部門から反感を買う」という構図が思い浮かびますが、今回の参加者様もそうですが、近年は「ユーザーに自由に使ってもらいたい」という想いも持っているIT担当者が多いように感じます。今回もそんな中で例えば業務基幹システムのデータを扱いたいなどの要望も出てきたりして、どのように管理していけば良いのか?という点でも熱い情報交換ができました。僕の方からも Power Platform のガバナンスに関しては世界中の事例からいくつかピックアップして紹介させていただいたりもしました。
とにかく参加者様達の熱量が凄くて、また僕自身も熱くなり、時間がいくらあっても足りないくらいでした。実際は50分程度でしたが本当にあっという間の有意義な時間でした。このような公開イベントレポートでは内容を詳しく話せないので本記事を読んでいただいているみなさんに全て伝わらないのが残念ですが、他社担当者(特に同じ業界)と意見交換ができる事の有意義さがほんの少しでも伝わり興味を持っていただければ幸いです。
第2部「データロスに備える運用とは」
第1部で色々話が出た中で、やはり Power Platform を利用する上でほとんどの業務システムはデータを扱うわけですが、データの保存先は Microsoft 365 (例: Excel , Microsoft Lists )である想定が多いです。そうなると大事な情報資産が蓄積されていく Microsoft 365 のデータ保護についてもしっかり考えないといけません。第2部ではどちらかというとJBCCからのメッセージとして前半は僕がメインで参加者様に Microsoft 365 でのデータロスの可能性とデータ保護の重要性をお話させていただきました。
内容は、よくあるデータロスのシナリオを紹介し、防止するにはユーザー教育や管理設定の検討など必要ですが、それでも100%防止する事はできません。つまりデータロスが起きてしまった後の事後対策も必要になってきます。そこで Microsoft の「クラウドにおける共同責任」などの紹介をし、より一層データ保護の重要性をお話させていただきました。
【参考】クラウドにおける共同責任 - Microsoft Azure | Microsoft Learn
データ保護についてのお話をさせていただいた後に、参加者様同士との情報共有タイムです。例えばデータロスのシナリオで良くある一部のアプリや機能を偶然にも利用禁止にされている企業様もいらっしゃいましたが、それが故に他のアプリの利便性に大きな影響が出ている事もあると思います。また現時点ではそこまで利活用が進んでおらずデータ保護について深く気にした事がないような方もいらっしゃいました。
最終的にはJBCCが提供しているデータバックアップも含めた Microsoft 365 運用サービス の紹介をさせていただきました。そりゃね、僕らも生活がかかっているので営業させていただきます(笑)ただし、本イベントはあまり営業営業しないという方針だったのであっさりと紹介させていただきましたが、これらの運用課題は皆さんしっかり意識されていたのか思いのほか良い反応をいただけました。
クラウド運用に不可欠なデータバックアップや長期ログ保管をサポートする 「Microsoft365運用サービス」を提供開始
イベントレポートは以上です。およそ2時間という時間の中で2部構成での座談会でしたが、参加者様達も非常に満足していただき、むしろ時間が足りないという事で、座談会を終了した後も更に座談会の二次会が続いてしまうくらいでした。参加者同士で質問し合ったり、名刺交換して後日の交流まで約束されたりしていました。このようにお繋ぎできる場を提供できたことを僕たちは非常にうれしく思います。本イベントは突発的に企画された単発イベントですが、これを読んでこのようなイベントが非常に気になる方、もしかしたらあなたも参加できる機会が今後あるかもしれませんよ!何かしらJBCCに興味を持っていただければと思います。
それでは、すばらしい Microsoft 365 & Power Platform ライフを!
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執筆者
中村太一
JBCC株式会社 Microsoft 365 担当
「Microsoft
MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業のMicrosoft 365利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。
Microsoft 365 大好きオジサンこと中村太一が
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