第11回「Microsoft 365 利活用雑談 Café」イベントレポート
苦いコーヒーが苦手なのでカフェに行くとココアかフルーツジュース系をついつい頼みがちな、どうも Microsoft 365 大好きオジサン こと 中村 太一 です。
本記事では、2024年1月26日にJBCC 八重洲オフィスで開催されたお客様向けイベント「第11回 Microsoft 365 利活用雑談 Café 」のレポートをお届けいたします。 Microsoft 365 の気になるアップデート情報シリーズでは毎月1本記事を書いていますが、イベントレポートの記事ではお久しぶりですね。カフェ自体が久しぶりに開催されたわけではなく、去年の3月から毎月開催しており、今回で11回目。さらに大阪や名古屋や福岡でも不定期に開催しており、全て合わせると去年だけでも18回も開催しており、合計で約100社のお客様に参加していただいております。
「Microsoft 365 利活用雑談 Café」って何?
※すでに過去のイベントレポートを読まれている方は、本章を読み飛ばしてください。「Microsoft 365 利活用雑談 Café」については、第1回目のイベントレポート記事の冒頭で説明しているので、併せてチェックしてみてください。
第1回「 Microsoft 365 利活用雑談 Café 」イベントレポート
本記事では詳細は割愛させていただきますが、ザックリ言うと JBCC を介してお客様同士でつながってもらおう!という「お客様の、お客様による、お客様のための JBCC コミュニティ(←これ流行らせたい!)」のイベントです。自己紹介から始まり、JBCC 八重洲オフィスのオフィスツアーをし、場が暖まったところでワイガヤをする流れも第1回目で大成功だったので同じ流れで進めました。気になる方は第1回目のイベントレポートをご参照ください。
今回から新たなテーマ「 Microsoft 365 社内利活用促進」
今までのカフェでは具体的に Microsoft Teams や SharePoint など、アプリカットで利活用促進や運用課題などを参加者同士でワイワイ話してもらっていましたが、今回は Microsoft 365 全体に関する社内での利活用促進がテーマでした。やはり多くの企業ではまだまだ Microsoft 365 の利活用の定着が課題である事は僕も痛感しています。そしてほとんどの企業のIT部門や利活用促進部門の方々は「他社はどうなんだろう?どういう事をしているんだろう?成功例を知りたい!」と悶々としているようです。でもそういう他社との交流する機会ってなかなかないですよね。本カフェではそれをJBCC を介して実現できるんです。
具体的なディスカッションテーマとしては、 Microsoft 365 の機能云々ではなく、例えば「社内利活用促進のためにどのような取り組みをしたのか?」などを参加された各社が発表し合うところからスタートをするというイメージです。本カフェでは参加者の会話が基本なのでお話しできる範囲で話していただいて、気になる他社に質問し合う流れです。参加者全体的に非常に満足度が高いと好評でした。
環境はお客様それぞれですね
例えば「利活用促進のために取り組んできた事」の中では、そもそも経営者からトップダウンでDXを命じられたので割と色々な取り組みがスムーズに進んだ会社さんもいました。この「経営層の理解」は非常に大事なポイントかと思います。逆を言うと、それなくしてボトムアップでの取り組みは非常に困難を極めるでしょう。また、従業員の平均年齢が若く、若い層が中心となってITツールの利活用促進に自然と取り組んでいるので、手厚く教育せずとも自然と広まっていくような会社さんもいました。特に今の若い世代はデジタルネイティブ。場合によっては大学で Microsoft 365 が導入されて利用していたり、僕の息子が通う小学校でもMicrosoft 365 が導入されており、7歳にして PowerPoint を巧みに使いこなしています。そういう世代が今後どんどん社会人になる事で、活き活きと積極的にITツールを活用していく環境は強いですよね。特に今回参加されている会社さんは割と利活用促進の環境に恵まれている印象でした。
一方でセキュリティやガバナンスに関して厳しい方針の会社さんもいて、詳細は言えませんが「え? Microsoft 365 を導入しているのに、そのアプリ利用禁止なんですか?」(察しの良い方ならどのアプリか想像つきますか?)という環境の会社さんもあり、それは非常に厳しいでしょうね...と会場が満場一致したようなエピソードもありました。だからこそ特に今回のテーマに関しては「絶対にこうすべきだ!」という事はないんですよね。本当に会社によって環境が全然違うので、それぞれの会社でのベストプラクティスを模索していくしかありません。ただその上で、他社の取り組みを広く知る事により非常にヒントが多く掴め、また「モヤモヤしているのは自分だけじゃないんだ!」というモチベーションアップにもなるのが本カフェの醍醐味です。
利活用促進への取り組みって割と泥臭いです
例えば「IT部門 VS ユーザー部門」の対立構図ってありがちですよね。ガバナンスやセキュリティを気にしてついつい色々とガチガチ設定にしがちなIT部門と、自由に使わせてもらいたいユーザー部門のバチバチな対立。ここを皆さんどのようにクリアしているのか?もしくはまだまだお悩み中なのか?というテーマでもお話ししてもらいました。これがなかなか興味深く、割と皆さん泥臭い活動をしてユーザーとの関係性を良好なものにしていました。会社として明確な方針が提示されているので、それをユーザーと一緒に目指しながら一緒に試行錯誤し合ったり、日本各地に事業所があれば行脚して顔を合わせて会話をしたり、従業員からの相談に真摯に乗って関係性を構築したり。割とそのように泥臭く取り組んでいる方が多かったです。思えば僕もIT部門に属して SharePoint の運用をしていた頃は、同じように泥臭い活動をしてユーザー部門の各キーマン達との関係性を保っていました。おそらく今風に言えばそれは社内コミュニティの前身みたいなものかもしれません。そこで各ユーザー部門のキーマンとそれぞれ太いパイプでつながれたとしたら、次のステップとしては各ユーザー部門のキーマン達の横のつながりを構築していく事でしょうか。今は Microsoft 365 の中ではその環境として Viva Engage (旧 Yammer) もあるし、 Microsoft Teams でパブリックチームを作成しても良いですね。サイロ化された太いパイプから、縦横無尽なパイプが作られる事で、より一層利活用促進に向けて加速されるキッカケになるのではと考えます。そしてそのステップに行く前段階で苦悩されている会社さんも多い中、今回の参加者の多くはすでにクリアされているようでした。
本カフェはこのようにテーマを決めて参加者さん(というより「参加社」)に必ずお話してもらうようにしています。「ウチはまだまだ全然...」みたいな考えは取っ払っていただき、弱い部分も含めてオープンに会話をする場です。色々聞いていると、ちょっとした絶望感漂うエピソードもあったりしますが、不思議と最後は清々しく希望を持った感じでエンディングを迎えます。合計3時間のイベントですが非常に短く感じます。そして、どの参加者さんも笑顔で会場を後にしてくれるので、開催側も充実した気分です。
イベントレポートは以上です。 JBCC では今後も「お客様の、お客様による、お客様のための JBCC コミュニティ」の施策を企画・開催していきます。これは JBCC のお客様の大きなベネフィットです。ただ Microsoft 365 の利用開始までをお助けするのではなく、皆さまの幸せのためにその後の支援もさせていただきます。気になった方は是非お問い合わせください。
すばらしい Microsoft 365 ライフを!
【 JBCC × Microsoft 365 】Microsoft 365 を賢く無駄なく、最適な解決策を適性価格で
Microsoft 365を徹底的に使い倒す!JBCCオリジナル Microsoft 365 ワークショップ
執筆者
中村太一
JBCC株式会社 Microsoft 365 担当
「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業の Microsoft 365 利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。
Microsoft 365 大好きオジサンこと中村太一が
\ みなさんから寄せられた質問や相談にお答えする動画配信中 /
企業のIT活用をトータルサービスで全国各地よりサポートします。
JBCC株式会社は、クラウド・セキュリティ・超高速開発を中心に、システムの設計から構築・運用までを一貫して手掛けるITサービス企業です。DXを最速で実現させ、変革を支援するために、技術と熱い想いで、お客様と共に挑みます。