皆さんお元気ですか?「 Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。
先月の記事の冒頭では家庭菜園の夏野菜が収穫できている話を書きましたが、実はその後も凄い収穫量です!特にミニトマトとブラックベリーです。ブラックベリーはそのまま食べても甘酸っぱくて美味しいですが(採り時を間違えると酸っぱいだけ...)、嫁さんがジャムにしてくれましてパンやヨーグルトに付けて食べると最高です!ホームベーカリーも先日ジャムも作れるお高いものに買い替えたので、より美味しく...と、この話をしていたら「ブラックベリー 大好きオジサン」になってしまいそうなのでやめておきます。
それでは今回も先月(7月)の気になるアップデート情報から僕の独断と偏見で3点挙げて紹介していきます。
目次 |
1. その前に!「Microsoft MVP」再受賞しました!
私事ではありますが「Microsoft MVP 」というアワードを再受賞しました。今年で6年連続受賞です。あ、ありがとうございます!(←皆さんからの拍手を妄想して)
Microsoft MVP って何?って方もいると思いますが、良く間違えられるのは「 Microsoft の社員さん?」という誤解です。いえ、意外と思われる方もいらっしゃると思いますが、僕は実は JBCC株式会社 という会社の社員です(←「知ってるわ!」とツッコミを入れてください)。 Microsoft MVP とは米国の Microsoft 本社から受賞されるアワードで、1年間の Microsoft テクノロジーのアウトプット活動(ブログ・ソーシャルメディア・動画での発信など)やIT技術コミュニティ活動(イベント登壇やコミュニティ運営など)などの活動内容を Microsoft に認めていただき、コミュニティリーダーとして受賞されるアワードです。「1年間の」という言葉の通り審査は1年ごとに行われるため、精力的な活動を継続しているからこその連続受賞となります。現在、世界で3,200名弱、日本では160名超の受賞者がいます。これらの活動は人にもよりますが、僕の場合はこのブログ記事のように所属企業の社員としてアウトプットもしていますが、活動の大半はプライベートの時間に趣味として行っています。多くの人は業務時間外に勉強を嬉々として趣味でやることも理解し難いし、金銭のやりとりなく技術情報を公にアウトプットしイベント運営や登壇をすることも理解し難いかと思います。つまり「変人の極み」なんですよね(あ、これ我々の中では褒め言葉です!)。製品・サービスやIT技術を愛しているからこそできる事です。「自分が好きな技術を他者にも好きになってもらいたい!」少なくとも僕はそういう想いも活動の原動力の一つです。そんな Microsoft 365 大好きオジサンですが、今後もよろしくお願いします。
【参照】Most Valuable Professional
2. Microsoft Teams:ついに会議のライブキャプションの自動翻訳機能がMicrosoft Teams Premium ライセンスがないと使えなくなりました
先月の記事では Microsoft Teams の会議のライブキャプションが便利になった話をしましたが、今回はちょっと残念なお知らせですね。ライブキャプションには、例えば会議中に英語で話したら日本語訳されたものが字幕に表示される便利な自動翻訳機能があります。これは元々プレビュー展開された機能で、プレビュー期間中は多くのユーザーが利用できる状態でした。しかし、プレビュー期間が終了すると Microsoft Teams Premium ライセンスのみの機能になるという Microsoft からのアナウンスは半年以上前からあったんです。ただ、プレビュー期間が終了してもしばらくは多くのユーザーが利用できる状態が続いていたのですが、ついに使えなくなってしまったんです。
会議のライブキャプションの設定から「字幕言語」の設定が消えてしまった
このスクリーンショットのように、ライブキャプションの設定に「字幕言語」の設定があったのですが、現在は自動翻訳機能が利用できないユーザーには表示されなくなっています。これはガッカリする方も多いと思いますが、プレビュー期間中に重宝していて業務上必要あれば Microsoft Teams Premium のライセンスの購入を検討しましょう。
また、このアップデートで勘違いされがちなのはライブキャプションの自動翻訳機能の話であって、ライブキャプション自体は Premium ライセンスがなくとも継続して利用できるという点です。上のスクリーンショットのように、音声言語を日本語に設定すれば日本語で会話をすると日本語の字幕は表示されます。耳の不自由な方のサポートとしては依然として強力な機能ですし、他にも雑音の中会議に聞くだけ参加したいなどの理由で音声だけでは理解が不十分になりそうな参加者のサポートにもなるでしょう。
3. Microsoft Teams:新規チャネルに既定で「Notes」タブが自動追加されるようになった
Microsoft Teams のチームにチャネルを作成すると、チャネル内でメモを共有・共同編集したい場合は、以前「 Wiki 」というタブが自動追加されていました。しかし、 Wiki タブを含む Wiki アプリはすでに廃止される事が決まっており、その代替手段として OneNote に移行されるロードマップとなっております。そのロードマップの中で、今年2023年5月には Wiki の移行を促すアナウンスが画面に表示されるようになり、すでにチャネルを作成しても Wiki タブは自動追加されなくなっています。
【参照】「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2023年5月のアップデート
そしてその次のステップとして、チャネルを作成すると「Notes」タブが自動追加されるようになりました。中身は OneNote です。
チャネルを作成すると「Notes」タブが自動で追加されます
Notes タブを開き OneNote のナビゲーションを表示させると、上のスクリーンショットのように「チーム名 Notebook」が OneNote のノートブック名、「チャネル名」が OneNote のセクション名になっています。 OneNote のノートブックファイルの保存先はチームに紐づく SharePoint のチームサイトの「サイトのリソース ファイル」ライブラリ内に保存されています。
というわけで、これからは OneNote をより便利に活用していきましょう。従来から OneNote を良く利用している方こそうれしいアップデートかと思います。強いて言えば「Notes」と日本語訳されていない点が気になりますね。「ノート」とか「メモ」という名称だと良いのにな?と思います。
4. Microsoft Whiteboard:UIが変わります
皆さん、 Microsoft Whiteboard はお使いですか?名前の通り、会議室に必ずと言って良いほど置いてあるホワイトボードのデジタル版です。これ本当に便利なのですが、あまり使われていないように思われます。というのも多くの企業で従業員に支給されているPCはモニターがタッチタイプじゃないからだと思います。ペンや指で描けないならホワイトボードとしては微妙だと思ってしまいますよね。しかし、ホワイトボードに付箋を貼り付けてブレーンストーミングする会議は良く見る光景ですよね。 Microsoft Whiteboard にもメモという付箋機能があるし、ブレーンストーミングのテンプレートなども用意されています。付箋には手書きじゃなくタイピングで文字が入力できるので、むしろ手書きだと字が汚くて読めない...みたいな事も起きないし、次に会議室を利用する人がいるのでホワイトボードを写真撮って付箋を全て剥がす...という事も不要です。デジタルデータとして保存可能です。紙(付箋)の無駄遣いも減らせます。 Microsoft Teams の会議ウィンドウに表示させて共同編集する事もできます。是非一度試してみましょう。
そんな Microsoft Whiteboard ですが、UIが変わります。現時点でもアップデート展開中なので、UIが変わっている人もいれば変わっていない人もいると思います。
左がUI変更前、右がUI変更後
上にUI変更前後のスクリーンショットがありますが、UI変更前は作成パネルが左に表示され、またペンのツールバーは上部に表示されています。一方、UI変更後は全てのメニューが下部に表示されています。このように左と上に分かれていたメニューが下部に集約された事で、よりホワイトボードエリアの邪魔にならず、また統一されたUIになりました。こちらは Microsoft Whiteboard 単体だけではなく、 Microsoft Teams のタブや会議で表示させる方でも同じく変更されます。
いかがでしょうか。本シリーズの記事は先月のアップデート情報を紹介していますが、実は今月8月のアップデートの予告をしておくと、 Microsoft Teams のチームのチャネルが「新しいチャネル エクスペリエンス」という名でUIが変わる予定です。こちらおそらく多くのユーザーにとってインパクトが大きい変化となるでしょう。また、 Microsoft Lists にも大きな変更がある予定で、こちらもユーザーにとってインパクトが大きい変化になる見込みです。予定なので延期になる可能性もあるのですが(実際 Microsoft Teams の新しいチャネル エクスペリエンスは1回延期されています)、アップデート開始されれば来月の本シリーズの記事で取り上げます。
このように微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、 JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、 JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。
Microsoft 365を徹底的に使い倒す!JBCCオリジナル Microsoft 365 ワークショップ
それでは、素晴らしい Microsoft 365 ライフを!
執筆者
Power Apps で作成した楽器アプリ |
中村太一JBCC株式会社 Microsoft 365 担当 「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。 |
JBCC株式会社JBCC株式会社は、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するITサービス企業です。クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛けており、クラウド 2,411社、超高速開発による基幹システム構築 480社、セキュリティ 1,110社の実績があります。 |