2023年10月、Windows Server 2012はEOS(End of Support)を迎える。Microsoftがこれまで提供してきたサ ポートが終了し、脆弱性の修正や新機能の追加などが行われなくなる。Windows Server 2012を使っている企業は、 システムの移行先を検討しなければならない。Windows Server 2012のEOSや移行先の検討、移行する際のポイン トについてJBCC ハイブリッドクラウド事業部 クラウドDX本部の齋藤晃介氏と土井浩次氏に話を伺った。
ハイブリッドクラウド事業部 クラウド DX 本部 ソリューション推進部 2000年にJBCCに入社後、フィールドエンジニアを経て企画部門に異動し、自社サービスの俺のクラウド立ち上げとプロモーションを担当。現在はコラボレーション系サービスのプリセールスに従事し、JBCCの公式エバンジェリストとしてセミナー登壇やYouTube出演などで活躍中。 ハイブリッドクラウド事業部 インフラ基盤の更改を検討するお客様へ、クラウドかオンプレミスか最適な更改先と構成を一緒に検討する、プリセールス部門に在籍。提案経験を活かし、ワークショップやアセスメントを通じてお客様に最適なインフラ環境をお届け中。 |
Windows Server 2012は2023年10月にEOSを迎えます。このまま扱い続けたら、どういった問題が出てきますか。
齋藤:一番大きな問題は、Microsoft社から新しいセキュリティパッチが提供されなくなることです。EOS以降に脆弱性が見つかってもセキュリティパッチは提供されませんし、Microsoftからのサポートも受けられないため、情報漏えいなどのセキュリティ事故が発生し、甚大な被害を被るリスクが高まります。EOSへの対応はビジネスを生み出すわけではないため、コストセンターと捉えられることもありますが、このようなリスクを避けるには既存システムを移行するなどの対策をしておく必要があるでしょう。
移行する場合、オンプレミス、IaaS、SaaSなどの選択肢があり、どこに移行すればいいのか判断できません。どういった観点で移行先を選べばいいのでしょうか?
土井:業務や運用を踏襲するという観点でいえばオンプレミスを選択するという方法もあるでしょう。その一方で、クラウドにも多くのメリットがあります。
社員の生産性を高めるような働き方の基盤を考える場合、オンプレミスよりクラウドの方が適しています。テレワークを含む多様な働き方に対応する場合、オンプレミスだと移行に時間がかかりますが、クラウドであれば容易かつスムーズに対応できます。
コスト面のメリットも見逃せません。IaaSであれば、あまりコストをかけずに堅牢な施設を利用できるというメリットがあります。可用性や柔軟性という観点で見ると、需要に応じて柔軟にリソースを割り当てることもできるなど、クラウドには多くのメリットがあります。機能や使い勝手が変わるのではないかと危惧されるケースもありますが、例えばファイルサーバーであれば既存サーバーの機能を踏襲することができるため、新たに使い方などを覚え直す必要はありません。
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JBCC株式会社JBCC株式会社は、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するITサービス企業です。クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛けており、クラウド 2,411社、超高速開発による基幹システム構築 480社、セキュリティ 1,110社の実績があります。 |