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2023年10月でWindows Server 2012のサポート終了。対応方針を徹底解説

公開日 : 2023年06月06日
更新日 : 2024年06月05日

企業のIT部門の方は既にご承知のとおり、Windows Server 2012/2012 R2の Microsoft 社による延長サポートが、2023年10月10日に終了します。サポート期限終了後はセキュリティリスクや故障リスク等を抱えることになるため、期限切れ前に対応策の検討が必要です。

本記事ではサポート期限に関する詳細な紹介、システムを継続利用する場合の対処法、クラウドに移行する場合の方法について紹介します。

2023年10月でWindows Server 2012のサポート終了。対応方針を徹底解説

目次

  1. Windows Server 2012は23/10にサポート終了
  2. システムの利用を継続した場合のリスク
  3. サポート終了に向けた対策
  4. ITリソース管理はクラウド中心の時代
  5. クラウド移行なら「クラウド相談会」がおすすめ

1. Windows Server 2012は23/10に延長サポート終了

Windows Server 2012は、2023年10月に延長サポート期間が終了します。この日付(10月10日))を過ぎると、Microsoft 社からのセキュリティ更新プログラムの提供やトラブルに対する公式なサポートが停止します。

新たに見つかったセキュリティ上の脆弱性に対する修正が行われないため、そのまま利用を続けるとセキュリティリスクが高まる点に注意が必要です。また、システムに何か問題が発生した場合、同社からの公式なサポートを受けられなくなります。

サポートにはメインストリームサポートと、延長サポートの2種類があります。

Windows Server 2012は23/10に延長サポート終了

メインストリームサポート

メインストリームサポートとは、Microsoft 社が新しいバージョンのWindowsをリリースした後の初期のサポート期間です。この期間中はセキュリティアップデートとバグ修正だけでなく、新機能の追加などが継続して行われます。Windows Server 2012/2012 Rは、既に2018年10月9日にメインストリームサポートが終了しています。

延長サポート

延長サポートはメインストリームサポートの期間が終了した後のサポートです。この期間中は、セキュリティアップデート(脆弱性の修正)と重大なバグ修正を提供し続けますが、新機能の追加や製品の改善は行われません。Windows Server 2012/2012 Rは2023年10月10日に、この延長サポートが期限切れになります。

2. システムの利用を継続した場合のリスク

システムの利用を継続した場合のリスク

延長サポートが終了した状態でのシステム継続利用は、さまざまな観点でリスクを孕みます。以下ではそのリスクを4つのポイントから紹介します。

セキュリティ対策の不備・脆弱性

サポートが終了したシステムでは、新たに見つかったセキュリティ上の脆弱性に対するセキュリティ更新プログラム(パッチやアップデート)が提供されなくなります。つまり、ハッカーやマルウェアによる攻撃への防御力が低下するのです。

サイバー攻撃者はしばしば未パッチのシステムを目標とし、情報漏洩やサービス妨害などの被害を引き起こします。これらの攻撃はウイルス対策ソフトでも対処が難しいため、サポート切れのシステムを継続利用していること自体が非常に危険を伴います。

問題発生時のサポートが受けられない

システムのサポートが終了すると、公式な技術サポートも終了します。そのため、問題が発生した場合、自社の担当者だけで対処方法や原因究明を行われなければなりません。発生した問題によっては解決に長い時間を要してしまい、業務の進行に多大な影響が発生するリスクもあります。

ハードウェアの老朽化・故障

オンプレミス環境で運用しているシステムでは、ハードウェアの保守管理が必要です。しかし、サポート終了後のシステムは新しいハードウェアに対応していないケースが一般的です。したがって、古いシステムを利用し続けることで、必然的に新しいハードウェアの導入が難しくなります。

また既存のハードウェアが故障した場合に、修理用のパーツが見つからず、修理や交換が困難になる場合もあるでしょう。結果としてシステム全体の性能や信頼性を低下させることにつながります。

インストール済みソフトのバージョンアップ・リスク

サポートが終了したシステムでは、新しいバージョンのソフトウェアが動作しないか、または最適に動作しないことがあります。ソフトウェアメーカーは新しいバージョンの製品で古いシステムをサポートしないことが一般的です。結果として、最新のソフトウェアやセキュリティアップデートを利用できなくなり、システムの効率性やセキュリティが低下する可能性があります。

3. サポート終了に向けた対策

以下ではWindows 2012のサポート期間終了に備えて、有効な対策について紹介します。

後継バージョン(2016/2019)へのアップグレード

Windows Server 2012を後継バージョンのWindows Server 2016や2019にアップグレードすることで、引き続きマイクロソフトからの公式サポートを受けられます。2016年版は2027年まで、2019年版は2029年まで延長サポート期間が設定されているからです。

ただし、アップグレードにはOSの上書き(インプレースアップグレード)や新規にOSをインストールし直す必要があります。また、アップグレードに先立って、互換性のテストやデータのバックアップも必要となる点に注意が必要です。

ESU(拡張セキュリティ更新プログラム)の購入

Windows Server 2012のサポートが終了した後も、ESUを購入すれば、3年間はセキュリティ更新プログラムの提供を受けることが可能です。ESUを購入するためには、ソフトウェア アシュアランスまたはそれに相当する Server サブスクリプションが必要です。ESUはあくまで暫定的な措置であるため、後継バージョン等へのリプレースが半年〜1年以内に難しい場合の選択肢として考えておきましょう。

Azureへの移行

Azureへの移行は、既存のWindows Server 2012環境をそのままクラウドに移す方法です。Azureでは、追加料金なしでESUを利用することができ、サーバーの物理的な保守・管理も不要となります。

ただし、クラウドへの移行は新たなセキュリティ対策や、クラウド環境の知識が求められます。また、アプリケーションやデータの移行作業、新環境でのテストも必要となるため、余裕をもった移行準備が必要です。

【関連記事】 Microsoft Azure(アジュール)とは?できることをわかりやすく解説【初心者向け】

4. ITリソース管理はクラウド中心の時代

新型コロナウイルス感染症の流行もあって、世の中ではリモートワークやクラウドの普及が進んでいます。業務利用するITリソースもSaaSが中心となりつつあり、従来とは異なるセキュリティ対策が求められています。

業務アプリはSaaSが中心

近年、リモートワークに対応するため多くの企業が業務アプリをクラウドベースのソフトウェア(SaaS)に移行しています。SaaSはITリソースの管理コストを、大幅に削減可能です。

ただし、クラウドベースのアプリケーションを利用するにあたっては、既存のシステムとの連携や相性を確認することが重要であり、そうした作業もITリソース管理の一部となります。また、SaaSごとに既存システムとの相性を調査するのは非常に時間がかかるため、クラウド移行の実績ある専門の会社へ相談することをおすすめします。

クラウド活用ではセキュリティ対策が重要

クラウド活用では、ゼロトラストモデルなどの新しいセキュリティ戦略が重要になります。クラウドによってデータにアクセスする端末が爆発的に増加し、それらのアタックサーフェス(攻撃対象となり得る端末)を適切に保護する必要があるからです。具体的には、シングルサインオンや権限管理などの認証・認可の設計などです。

ただし、これらの設計には一定の専門知識が必要となるため、クラウド環境のセキュリティに詳しい専門の会社へ相談することをおすすめします。

5. クラウド移行のことなら「クラウド相談会」がおすすめ

JBCCでは、クラウド選定、設計・構築、運用・定着化まで一貫して支援しています。

お客様に最適なクラウドアプリケーション(SaaS)やクラウドインフラ基盤(IaaS)、セキュリティを含めてトータルで提供します。また、SaaS/IaaS検討段階のお客様には、クラウド移行経験豊富なスペシャリストが無償で相談会も実施してます。お気軽にご相談ください。

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