従来の操作性を継承し、権限設定を柔軟に行える点が高評価 部門間や遠隔拠点、外部企業との情報共有がスムーズに

株式会社 国建様は、沖縄に密着し数々のまちづくりや地域の発展に貢献する総合建設コンサルタントです。日々の業務の中でデータ資産へのアクセス性の問題や煩雑な運用作業からオンプレミスのファイルサーバーに限界を感じ、2024 年10 月にDropbox を全社で導入しました。
導入によりどのような効果がもたらされたのか、導入の中心メンバーである星 宗博 氏、来間勝彦 氏、後藤 なぎさ 氏、東江 龍生 氏にお話を伺いました。
会社名 | 株式会社 国建 様 |
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設立 | 1963 年10 月 |
所在地 | 沖縄県那覇市 |
事業内容 | 調査・企画から建築設計、土木設計、構造設計、設備設計、測量・土質調査等の総合的な技術力を活かしたトータルコンサルティングサービス |
URL | https://www.kuniken.co.jp/ |
‶探せる・使える・共有できる”を実現!Dropboxで広がるデータ活用
総合建設コンサルタントを支えるクラウドストレージの魅力とは
導入前の課題と導入後の効果
オンプレミスの制約により、ファイルサーバーに課題が続出
- 扱うデータ量が年々増えており、容量が逼迫していた
- リモートワークや建設現場など、外部からアクセスしにくい
- 他部門や外部の企業との情報共有が非効率になっていた
Dropbox ならではの柔軟な権限設定で、より安全な情報共有を実現
- クラウドサービスのため容量の拡張やリプレースが不要に
- 外部からアクセスしやすく、検索速度も劇的に改善
- 部門間や外部企業との迅速な情報共有が実現
沖縄に根差し、持続可能な発展に力を尽くす
国建様の事業概要をお聞かせください。
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東江 龍生 氏
当社は戦後間もない激動の時代に沖縄で設立されました。現在は調査・企画から建築設計、土木設計、設備設計、測量・土質調査などを総合的に提供しています。これらの専門領域ごとにそれぞれ会社があるのが一般的ですが、当社では様々な専門領域をワンストップで提供できるという特徴があります。また県外や海外のプロジェクトもありますが、地域に根差した活動をするという意識は強いです。
来間:当社の代表作としては、1975 年に建設されたホテルムーンビーチがあります。県内を代表するリゾートホテルのひとつで、モダン・ムーブメントの建築として「DOCOMOMO 建築208 選」に選定されました。最近では琉球銀行本店ビルの新築工事や2019 年に焼失した首里城正殿の復元作業にも携わっています。
容量の逼迫やアクセス性に課題
今回Dropbox を導入したきっかけをお聞かせください。
星:直接のきっかけはオンプレミスのファイルサーバーが保守の更新期限を迎えたことですが、これから5 年先を考えた時に、オンプレミスのままでよいのかという思いもありました。オンプレミスだからこその課題も多く、クラウドサービスのソリューションを検討していました。
オンプレミスのファイルサーバーにはどのような課題がありましたか。
星:扱うデータ容量が年々大きくなっている点、リモートワークを導入したことでファイルサーバーへのアクセスが不便になっている点を解決したいと考えていました。ファイルサーバーは本社のオフィスと同じ建物に設置していたため、BCP 対策としても懸念がありました。
ファイルサーバーはどのぐらいの容量を確保していたのでしょうか。
星:25TB の容量を確保していましたが、容量不足に悩まされていました。しかし倍の50TB に増やせばいいのかというと、それでも十分とは言い切れません。常に容量の心配をしなくてはならない点が課題でした。
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来間 勝彦 氏
以前は設計のツールとしてCAD を利用していましたが、最近では3Dモデルをベースとして建築物のライフサイクルを管理するBIM を利用するため、データ容量が加速度的に増えています。単純な容量の拡張では対応できないと感じていました。
運用面の課題はありましたか。
来間:従来は部門ごとにフォルダが分かれており、配下のデータは所属する部門の社員しか参照できませんでした。そのため部門を横断するプロジェクトの場合、新たにプロジェクトメンバーに権限がある独立したフォルダを作り、それぞれの部門フォルダから必要な資料をコピーしなければなりません。作業が煩雑になるだけでなく、部門フォルダとプロジェクトフォルダで二重にファイルを格納するため、容量をさらに圧迫していました。
また当社はファイルサーバーの運用をグループ会社に委託しているため、権限設定もグループ会社の管理者に依頼する必要があります。そのため急ぎで権限を変更したい場合に対応できず、利便性が低下していました。
エクスプローラーのように使えるDropboxを採用
Dropbox を知ったきっかけについてお聞かせください。
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星 宗博 氏
社内のシステムをクラウドサービスへシフトすることを考え、JBCCのグループウェアのセミナーに参加したのがきっかけです。その際にグループウェアに加えてファイルサーバーの相談をしたところ、Dropbox を提案いただきました。何度かWeb 会議をしたり、Dropbox 社の方と当社に来てもらったりしながら検討していきました。JBCCはこちらからの質問に的確に回答し、「こういう使い方もありますよ」と提案してくれるので、ベンダーとしての信頼感がありました。
Dropbox の他に検討したサービスはありますか。
後藤:もともとMicrosoft 365 を利用していたため、OneDrive を活用することも考えました。しかしOneDrive はフォルダの構造がWindows とは違うためデータ移行が難しい印象でした。当社にはIT が苦手な人も多く、うっかり削除してしまった時など社内が混乱するのではないかという心配もありました。
星:Dropbox は従来と同じようにエクスプローラーから操作できるため、誰でもスムーズに利用できます。オンプレミスのサーバーはグループ会社に管理を委託していましたが、Dropbox は各部門でそれぞれ管理したいと考えていたため、管理画面がわかりやすいのも魅力でした。
検索の速さ、権限設定の柔軟性が高評価
Dropbox を導入してどのような効果がありましたか。
来間:柔軟な権限設定ができるようになり、管理が楽になりました。現在は部門毎に管理者を設定しているため、社員からのリクエストに迅速に対応できています。また柔軟に権限設定ができるため、部門を横断してファイルを共有することが簡単にできるようになりました。
後藤:「Dropbox Transfer」は重宝しています。今まで外部の企業とデータをやり取りする場合は無料のファイル転送サービスを利用していました。しかしこのやり方では複数のファイルをまとめて圧縮しなければならないだけでなく、セキュリティの懸念もあります。Dropbox Transfer は、URL を送るだけでDropbox ユーザーでなくても複数のファイルを参照できるようになり、効率よくやり取りできています。
星:検索も非常に速くなりましたね。PC 端末にあるファイルですらディスク全体から探そうとするとかなり時間がかかってしまいますが、Dropbox は瞬時で検索できます。
東江:コスト面では正直なところ従来よりも高くなっています。ただ、アクセス性が改善し容量不足の心配がなくなったことを考えると、コスト以上の価値があったというのが実感です。
経営層の方はどのように評価されていますか。
東江:Dropbox の印象は概ね良いです。もともと課題だったクラウド化を達成できたということ、便利になり業務が効率化されたことで、評価が高まっています。また、前述の通りエクスプローラーから操作ができるため、使いこなしも問題なくできています。
副次的な効果はありましたか。
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後藤 なぎさ 氏
今回はコストの制約もあって、ファイルサーバーからDropbox への移行を手作業で行いました。日々の業務でファイルが更新されていくため、各部署で数回に分けて移行しなければならず苦労しました。しかし導入準備の段階でファイルやフォルダを整理したことで、結果的には容量の面からも、データへのアクセスのしやすさの面からも大きな効果があったと感じています。同じファイルが複数存在したり、フォルダ構成がサイロ化したりしたために、必要な情報が探せず管理しにくい問題が解消されました。
kintoneやAIの活用でデータ活用を進化
今後、Dropbox をどのように活用していきたいですか。
来間:当社は協力会社や他の設計事務所とプロジェクトを組んで共同作業することが多いため、適切なアクセス権限を設定するようルールを策定し、Dropbox フォルダを共有することを予定しています。
星:今回のDropbox 導入でファイルサーバーが外部の場所に移動し、他のシステムも順次クラウド化しているため、認証の在り方については改めて見直しをしていきたいと考えています。
今後、情報システムとしてどのように進化させていきたいですか。
星:今後はさらなるDX を図っていく予定です。kintone やAI を活用しながら、ペーパーレスや社内のデータを二次活用できるような環境を構築していきたいと考えています。またDropbox についても共有方法や共同編集の方法など、まだ社内全体で活用しきれていない部分もあると思うので、引き続き定着に取り組んでいきたいと思います。
JBCCには「kintone だけ」「Dropbox だけ」ではなく、IT 環境全体の相談ができるので、今まで以上に様々なDX の取り組みへのサポートを期待しています。
JBCC担当のコメント
【担当営業より】
この度は、オンラインストレージ「Dropbox」のご採用、ありがとうございました。全体のファイル活用及び今後の国建様の更なるDX(データ活用、ペーパーレス化など業務効率化)を全力でご支援させて頂く所存です。JBCCでは、お客様コラボレーション全体(サービス連携)を考えてお客様DXに貢献させて頂きます。
西日本事業部 ソリューション開発本部 永冨 智之(写真右端)
貴重なお話をありがとうございました。
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Dropbox では、チームのすべてのコンテンツを1 か所にまとめることができます。使い慣れたツールを利用しつつ、ファイルをすっきり整理できるので、重要なファイルが見つかりやすくなります。
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