最低限のプログラミングでアプリケーションを開発 「ローコード開発ツール」徹底比較

公開日 : 2021年06月29日
更新日 : 2022年01月20日

高度なコーディングの知識や経験がなくても、最低限のプログラミングでアプリケーションを開発できる「ローコード開発ツール」が最近注目されています。ソースコードの開発が一切不要な「ノーコード開発ツール」とは異なり、若干のコード操作は必要になるものの、開発に必要なコードやスクリプト、開発環境がすべて用意されているので、アプリケーションを素早く開発できるという特長があります。
今回はローコード開発ツールについて紹介します。

目次

ローコード開発ツールのメリットと留意点
ローコード開発ツールの選び方

ローコード開発ツールのメリットと留意点


ローコード開発ツールは、必要最低限のコーディングを行うだけでプログラムを組み立てていくことができる開発環境です。
ローコード開発ツールについての詳細は以下を参照ください。
https://www.jbcc.co.jp/blog/column/low-code-development.html

最大のメリットは、開発にかかる期間を大幅に短縮できることです。また各ツールには、専用の開発環境とアプリケーション実行環境も用意されているので、安定した品質かつセキュリティがある程度担保されたアプリケーションを容易に開発できるのもメリットです。さらに、基本的に複雑なコーディング作業が不要なので、プログラミングの専門知識がない人でもすぐに習得できるのもメリットと言えるでしょう。

ただし、従来のアプリケーション開発とは違い、開発できる機能はローコード開発ツールが提供する範囲内に限定されます。ソースコードの開発が一切不要な「ノーコード開発ツール」よりは開発スピードや拡張性、自由度が高いものの、より高度で複雑な機能が必要な場合には対応できない場合があります。また要件定義や機能設計は、ローコード開発ツールで実現できるものをあらかじめ想定して進める必要があるため、業務プロセスに関する知識、品質や運用管理を含むツールの特性を熟知していることも求められます。ローコード開発ツールによるアプリケーション開発はこれらもセットになって初めて成功するので、十分に留意してください。

ローコード開発ツールの選び方

ローコード開発ツールには、すでに数多くの製品/ソリューションが各ベンダーから提供されています。自社のアプリケーション開発にはどのツールを選べばよいのでしょうか。

ツールの選び方として重要になるのが、開発するアプリケーションの規模です。ひと口にローコード開発ツールと言っても、日報管理や業務報告、簡単なデータ集計のような小規模アプリケーション、複数のシステムにまたがるワークフローのような中規模アプリケーション、会社のITインフラに関わる基幹システムのような大規模アプリケーションのそれぞれに最適なツールが存在します。開発するアプリケーションの規模に対応できるツールかどうかを十分に検討したうえでツールを選定しましょう。

以下、開発するアプリケーションの規模ごとに分類した主なローコード開発ツールを紹介します。なお、各ツールの対応規模については、ターゲットとしているシステム/アプリケーションや機能をもとに大まかに分類したものなので、あくまでも目安として参考にしてください。

ローコード開発ツールの選び方

① 小規模アプリケーション向けツール

日報管理や業務報告、簡単なデータ集計のような小規模アプリケーション向けのツールには次のような製品/ソリューションがあります。

・サイボウズ「kintone

kintoneは、Excelで管理・運用している業務の置き換えに最適なローコード開発ツールです。クラウドサービスとして提供されている開発・実行環境を利用し、自社の業務に合わせたアプリケーションを直感的に作成して共有できます。社員間のつながりを活性化する社内SNSとしての機能も備えています。

・マイクロソフト「PowerApps」

PowerAppsは、Excelマクロや数式を扱うような感覚で業務アプリケーションが開発できるマイクロソフトのローコード開発ツールです。Microsoft 365やDynamic 365、SQL Serverといったマイクロソフトソリューションと接続するカスタム業務アプリケーションを素早く構築できることが大きな特長です。

・OutSystemsジャパン「OutSystems」

OutSystemsは、主にオムニチャネルアプリケーションを開発・展開・管理するプラットフォームを提供するローコード開発ツールです。クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境で実行されるモバイルアプリ、Webアプリケーションの開発・運用に適しており、有償と無償の両バージョンが提供されています。

② 中規模アプリケーション向けツール

複数のシステムにまたがるワークフローのような中規模アプリケーション向けのツールには次のような製品/ソリューションがあります。

・NTTデータイントラマート「intra-mart」

intra-martは、ドラッグ&ドロップの操作で簡単にワークフローシステムを構築できるローコード開発ツールです。単体のワークフロー製品とは異なり、バラバラに存在していたシステムを一つのプラットフォーム上に集約し、機能の共通化を図ったアプリケーションの開発を可能にしています。

・キヤノンITソリューションズ「WebPerformer」

Web Performerは、「短納期」「高品質」「低コスト」をコンセプトにしたローコード開発ツールです。既存のアプリケーション/データ資産を活用したシステム間連携のWebアプリケーションを開発することが可能で、アジャイル開発をベースにした超高速開発支援サービスも提供しています。

・住友電工情報システム「楽々Framework」

楽々Frameworkは、部品を組み立てていくだけでWebアプリケーションが開発できるローコード開発ツールです。業務にそのまま使用できる部品が多数用意されており、それらを組み合わせることで保守性の高いWebアプリケーションシステムを高速に開発・運用できるという特長があります。

・Appeon「PowerBuilder」

PowerBuilderは、ビジネスアプリケーション開発のための機能がそろったローコード開発ツールです。アプリケーションをそれぞれ独立したモジュールで構成するオブジェクト指向を採用し、部品やデータ項目を選択・配置する直感的な操作と最小限のコーディングでアプリケーションを高速に開発できます。

③大規模アプリケーション向けツール

企業のITインフラに関わる基幹システムのような大規模アプリケーション向けのツールには次のような製品/ソリューションがあります。


・GeneXus「GeneXus

GeneXusは、複数の言語で異なるプラットフォーム用のアプリケーションを自動的に生成し、維持することができるローコード開発ツールです。プロセスをキャプチャし、現実を記述するナレッジベースのモデルを作成し、アプリケーションを生成します。最新の人工知能(AI)を採用した使いやすさも実現しています。

・ランサ・ジャパン「LANSA」

LANSAは、クラウド、Windows、Linux、AS/400(IBM i)アプリケーションが開発できるローコード開発ツールです。ビジネス指向とデータベース中心のシステム開発の複雑さを大幅に削減する独自のソフトウェア開発技法により、ビジネスアプリケーションをシンプルかつ簡単に開発する統合開発環境を備えています。

・CNX「Valence」

Valenceは、基幹システムに必要な入出力・更新・照会系アプリケーションをほぼノンコーディングで構築できるAS/400(IBM i)向けのローコード開発ツールです。追加のWebサーバを導入することなく、AS/400(IBM i)だけでWebアプリケーション稼働環境を構築し、さまざまな端末でそのまま利用することが可能です。

・サピエンステクノロジージャパン「Sapiens」

Sapiensは、業務アプリケーションの開発・保守をローコードで実現する開発・保守基盤です。アプリケーションを開発する際の定義量を最少化するアーキテクチャにより、迅速にアプリケーションを開発できます。変更管理機能、バージョン管理も備え、アプリケーションの24時間365日連続稼働にも対応します。

・ジャスミンソフト「Wagby EE」

Wagby EE は、基幹システムの開発を実現するためのローコード開発ツールです。「モデル」という単位でアプリケーションを組み立てていくだけで、業務アプリケーションで必要となる多くの標準的な機能を備えた業務アプリケーションを開発できます。生成したJavaコードをカスタマイズすることも可能です。


これらのローコード開発ツールを利用して業務アプリケーションを開発するには、上述したように採用するツールの特性の熟知、およびツールをベースとした品質管理のノウハウ、これらがセットで求められます。それを実現するのが、JBCCが提供する「JBアジャイル」です。

JBアジャイルはローコード開発ツールを利用したアジャイル開発の課題に対し、JBCCが独自に改良・改善を重ねて確立した超高速開発手法です。「GeneXus」を利用した大規模な基幹システムの開発を中心に、すでに適用実績は200件を超えています。

JBアジャイルについての詳細は以下を参照ください。
https://www.jbcc.co.jp/products/solution/dev/jbagile/

JBアジャイルやローコード開発ツールに興味をお持ちのお客さまは、JBCCにぜひお問い合わせください。

→ ローコード開発とは https://www.jbcc.co.jp/blog/column/low-code-development.html

→ JBアジャイルとは https://www.jbcc.co.jp/products/solution/dev/jbagile/

JBCC株式会社ロゴ

JBCC株式会社

JBCC株式会社は、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援する総合ITサービス企業です。クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛けており、クラウド 1,740社、超高速開発による基幹システム構築 400社、セキュリティ 1,100社の実績があります。
お客様の環境に合わせた最適なITシステムを、クラウド、超高速開発、セキュリティ、データ連携等を活用し、企業のDX実現と経営変革に貢献します。

コラム
ローコード開発とは?従来の開発との違いやメリット・デメリット

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システムおよびソフトウェア開発における開発プロセスは、複数の種類に分けられます。それらのなかには従来長く用いられてきた手法もあれば、近年に登場し急速に導入事例を増やしているものもあります。 そこで今回は、ソフトウェア開発の現場で用いられている開発プロセスの種類をいくつか挙げ、それらの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

ローコード開発ツール GeneXus
ローコード開発ツール GeneXus

ローコード開発ツール GeneXus

GeneXusは開発者が定義した設計情報を基に、独自の論理エンジンを用いてアプリケーションとデータベースを自動生成する、アジャイル開発に適したローコード開発ツールです。GeneXusを利用することで、様々なデータベースとソースコードが100%自動生成されるため、物理的なバグが0になり、開発者によるコーディングの属人性排除や、新技術対応にかかる教育コストの削減、開発~保守局面における高品質・生産性向上が期待できます。

ニュースリリース
中堅中小企業のDXを実現するトータルITサービス「HARMONIZE」 を発表

中堅中小企業のDXを実現するトータルITサービス「HARMONIZE」 を発表

総合ITサービス業のJBCCホールディングス株式会社(本社:東京都大田区、社長:東上 征司)は、JBグループ※のテクノロジー、ソリューション、実績を集大成し、中堅中小企業のDXを実現するトータルITサービス「HARMONIZE(ハーモナイズ)」を提供開始したことを発表しました。