「自分でもできそう!」から始まった業務システムの内製化 kintone × ATTAZoo+が支える老舗ハウスメーカーのDX
業務積算グループ システム主任 傳農 貴仁 氏
宮城県の老舗ハウスメーカーであるスモリ工業株式会社様は、「kintone(サイボウズ株式会社のクラウド型業務改善プラットフォーム)」および「ATTAZoo+(JBCC株式会社が提供するkintone向け拡張プラグイン)」の導入により、分断していた社内データを一元化し、開発未経験の担当者が500超の業務アプリを内製化することに成功しました。伴走支援を受けながら始まったアプリ開発は、現場の積算業務担当者自身の手による内製化へと発展。現在では社内全体のアプリ活用が進み、顧客情報と工事・受発注データのシームレスな連携を実現しています。その具体的な取り組みとプラグインの活用法についてお話を伺いました。
| 会社名 | スモリ工業株式会社 様 |
|---|---|
| 設立 | 1975年12月 |
| 所在地 | 宮城県仙台市 |
| 事業内容 | 総合住宅建設業 |
| URL | https://www.sumori.jp/ |
点在していた個別システムや Excel・紙運用をkintoneで一元化 導入前の課題と導入後の効果
開発未経験から500 超のアプリ構築を実現した「ATTAZoo+」活用法とは
kintoneによる業務システムの一元化を目指す
- 各システムが分断していたため、紙の出力や手入力、CSV移行などデータ入力の二重作業が発生していた
- 見積書作成や注文書の発注管理を個別の Excel で行っており、情報共有や更新に手間がかかっていた
- 日報をはじめとする社内手続きが紙ベースで運用されており、アナログな業務プロセスが多く残っていた
ATTAZoo+で各システムのシームレスな連携と柔軟な検索性を実現
- 直感的なUIと扱いやすい設定性により内製化が加速し、担当者主導で全社500以上のアプリを一元管理・運用可能に
- 日報やアルコールチェックのkintone化によりペーパーレス化が進み、全社的な利用が定着
個別システムの乱立からデータ一元化へ。システム刷新にkintoneを活用 導入の経緯
スモリ工業様の事業概要をお聞かせください。
傳農:当社は宮城県を拠点に、岩手・山形・福島などの隣県エリアにおいて、50年以上住宅の新築やリフォームを手掛けております。創業者である社長の須森は職人として腕を磨いてきた経歴を持ち、「職人を大切にする家づくり」や「耐震性・快適性に優れた住まい開発」を追求し続けています。
当社の大きな特徴のひとつが、展示場にご家族で実際に泊まって住み心地を確かめていただく「宿泊体験」です。これまでに5000組以上のお客様にご利用いただいており、「室内の空気環境やキッチンの使い勝手など、暮らした際の快適性を事前に実感できる」と大変好評をいただいております。
また本社に併設する体験型施設「ハウススタジアム」では、展示場では見ることのできない住宅の内部構造を公開しています。震度6の揺れや風速30m/sという大型台風並みの強風を体感できる設備も備えており、災害時にも家族と住まいを守る強靭な耐震性能を直接お確かめいただけます。
kintoneを導入された背景や当時の課題について教えてください。
傳農:従来は「営業管理」「経理・入出金管理」「アフターメンテナンス」の3つのシステムが別々に稼働しており、見積書や注文書の管理も Excel で行っていました。システム間でデータが連携されていなかったため、紙で出力したデータを手入力したり、CSVでエクスポート・インポートを繰り返したりと、多くの手間が発生していました。
そこでアフターメンテナンスシステムの更新時期を迎えたことを機に、個別システムからの脱却と全社的なデータ一元化を図るため、システムの再構築を検討することになりました。システム構築においてはスクラッチ開発も選択肢にありましたが、費用面や運用の自由度、現場主導で柔軟にカスタマイズできる拡張性が決め手となり、kintoneの採用を決定しました。
「標準機能かと思った」ほど自然になじむATTAZoo+を選択 導入のポイント
現在、アプリ開発はどなたが担当されていますか。
傳農:現在は私が一人で開発しています。当初は伴走支援企業様にアプリのベースを作っていただきました。kintone導入初期のころ、アプリ作成に向けて伴走支援企業様が各部署をまわって業務のヒアリングを行ったことがありました。私は所属する業務積算グループの担当としてアプリについての要望を伝えていた立場だったのですが、やり取りをするうちにkintoneの面白さを感じるようになったのです。私自身はシステム開発の経験はなかったのですが、いくつかアプリを作るうちに自分でもできそうだという手ごたえを感じ、内製化に取り組みました。YouTubeの解説動画などを参考に便利なプラグインやノウハウを取り入れながら進め、現在ではマスター関連や個別用途を含めて約500アプリを運用しています。
「ATTAZoo+」を導入したのは、どのようなきっかけでしたか。
傳農:kintoneの導入当初に伴走支援企業様からセットでおすすめいただいたのがきっかけです。当時はkintoneの標準機能だと思っていたほど自然に使い始めていましたが、業務に必要な機能が豊富に揃っていながら価格がリーズナブルで、他社製品と比較してもコストパフォーマンスが非常に優れているため、導入・活用のハードルが低い点も大きな魅力でした。
高い操作性とわかりやすい設定で浸透した「ATTAZoo+」
導入の効果
ATTAZoo+の具体的な活用方法と導入効果について教えてください。
傳農:ATTAZoo+で特に重宝しているのが「ルックアップ機能」のプッシュ更新と「簡易検索機能」です。ルックアップ機能については、基幹となる「顧客マスター」で営業担当者の変更などが発生した際、連携している「工事台帳」「注文書」「進捗管理」などへ自動で変更情報が反映される仕組みを構築しました。これによりデータの不整合や手作業による転記漏れを防ぐことができるようになりました。
検索機能では、蓄積した過去の施工事例を検索する際に役立っています。新規のお客様への提案時に、過去の施工事例から「30~35坪」「南向き玄関」「ベランダあり」といった条件を複数指定し、合致する間取りや図面データを即座に絞り込んで提示できるようになりました。
ATTAZoo+の評価ポイントについてお聞かせください。
傳農:本当に使いやすく、利用者・管理者の双方で大変重宝しています。まず、利用する社員が何十人といるなかで、UIが非常に見やすく直感的に操作できる点が一番のメリットだと感じています。またアプリを構築・設定する側にとっても専門的な難しさがなく、スムーズに組み込めるため困りごとが全くありません。
社内定着や活用拡大に向けて、取り組んでいることはありますか。
傳農:アナログな業務文化が残っていたため、導入当初は日報の入力などに戸惑う声もありました。しかし、アフターメンテナンス部門のトップをはじめとする経営陣が「積極的にkintoneを使っていこう」と強力に旗振りをしてくれたことで、日報やアルコールチェックなど、日常業務のkintone化が一気に進みました。
kintoneユーザーの事例共有イベント「kintone hive sendai」に登壇され、業務改善のノウハウ共有にも貢献されています。登壇された際の感想をお聞かせください。
傳農:登壇前は非常に緊張しましたが、それ以上に得られる経験が大きく、貴重な機会となりました。それまでは伴走支援企業様との間でしかkintoneの話ができていませんでしたが、イベントへの登壇をきっかけに横のつながりが大きく広がりました。現在はSNSやユーザーイベントを通じて情報交換ができる仲間も増え、社外の方々との交流や刺激が生まれる良い環境になっています。
蓄積データの2次利用で、新たな価値を生み出す 今後の展望
今後、情報システムの領域で取り組んでいきたいことを教えてください。
傳農:現在はkintoneへのデータ蓄積を進めている段階ですが、今後は蓄積したデータを活かした詳細な分析に着手したいと考えています。例えば「どういったお客様がどのような住まいを求めているか」といった傾向やニーズをAIなどで分析し、営業活動や社内改善のヒントとして活用していきたいです。
データ活用と並行してAIの使いこなしも深めていきたいですね。現状は個人レベルの活用にとどまっているため、全社的な業務適用へと広げていきたいと考えています。
将来的には、お客様からいただいた写真や画像、あるいは「3LDKでこんな間取りにしたい」といった指示から、kintone上で平面図を自動生成できるような仕組みが実現できたら面白いですね。さらに仕様打ち合わせ後の資料まとめ作業の迅速化や、現在は手入力で行っている見積もり作業の自動化ができるようになれば、劇的な業務スピードの向上につながると期待しています。
JBCCに期待することをお聞かせください。
傳農:今後に期待することとしては、やはりkintoneとAIを組み合わせた連携機能です。AIの活用が急速に広がるなかで、kintone上でもAIとシームレスにつながる機能が加われば、さらに業務が便利になると感じています。ATTAZoo+は定期的に実用的な新機能が追加される点も大きな魅力なので、今後も新しい技術トレンドに合わせた機能拡充に期待しています。
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【ATTAZoo+導入事例】スモリ工業株式会社
点在していた個別システムや Excel・紙運用をkintoneで一元化
開発未経験から500 超のアプリ構築を実現した「ATTAZoo+」活用法とは
関連サービス

kintoneユーザーのためのプラグインセット「ATTAZoo+」
「ATTAZoo+」の利用で、kintone の機能拡張が簡単なマウス操作で設定でき、従来 JavaScript や CSS によるカスタマイズが不要となるため、手軽に現場の業務の改善や作業の効率化が実現できます。
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